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地獄のなんちゃら~キッス第5回(最終回)/「ダブル・プラチナム」と「地獄からの脱出」

ダブル・プラチナム/キッス続けてきました「地獄のなんちゃら~キッス」、いよいよ最終回です。

6枚目のスタジオ・アルバム「ラヴ・ガン」リリース後、キッスはバンドの活動を休止して、メンバーそれぞれのソロ・アルバムを制作するのですが、その各自のソロ・アルバムが出た1978年には、リミックスを施した初のベストアルバムもリリースされました。

ダブル・プラチナム」(Double Platinum

地獄からの脱出/キッスそして、その後の1979年に、2年ぶりとなる待望のオリジナル・アルバムが出されたんですよね。

地獄からの脱出」(Dynasty

ただ、実は私がキッスのアナログ・レコードを買ったのは、これらが最後でした。

この後、バンドはピーターが脱退し、さらにエースもしばらくして脱退することになるのですが、それと同調するかのように、どうやら私のキッス熱も冷めてしまったようです。

この頃から、個人的には音楽の趣向が、クラプトン等のロックやブルース方面に強く傾いていったんですよね。

では、この2枚のアルバムについて、ちょっと触れておきますね(アルバム紹介は、2014年4月25日追記)。

ダブル・プラチナム(Double Platinum)

発売は1978年。デビューから6枚目までのスタジオ・アルバムから選曲された、ヒット曲の数々を収めた2枚組で、キッス初のベスト・アルバムです。

ただ、A面1曲目の「ストラッター’78」は再録音で、その他の多くの曲もリミックスを施したものとのことなんですが、正直に言いますと、それまでの6枚のアルバムを持っていたので、特に必携のアルバム、というわけでもなかったかも(汗)

◆iTunes StoreでDouble Platinum – Kissをチェックする。

地獄からの脱出(Dynasty)

1979年発売で、「ラヴ・ガン」から2年ぶりとなる、待望の7枚目のスタジオ・アルバムです。
久しぶりに「地獄〜」の邦題がつきましたね。

ただ、本作では、ヘロヘロのピーター・クリスはほとんど参加せず(メインヴォーカルをとった「ダーティー・リヴィン」のみ)、実質このアルバムがピーターが参加した最後のアルバムとなってますね(参考:地獄からの脱出 – Wikipedia)。

アルバムは全体的にポップな印象で、当時流行していたディスコビートを思い切って取り入れた「ラヴィン・ユー・ベイビー(I Was Made For Lovin’ You)」がヒットしましたね。

◆iTunes StoreでDynasty – Kissをチェックする。

おわりに

余談ですが、動くキッスを初めて観たのは、その昔、1977年の来日ライブの模様を収録したNHKのヤング・ミュージック・ショーでしたが、これにはぶっ飛びました。なんてったって、動くキッスですから(笑)

その後、オリジナル・メンバーで来日した時のライブを東京で観ることが出来ました(1997年だったでしょうか)。

ただ、この時、よく分かってなかったんですよね、なんで、4人揃って、更にメークをしているのか…

当時どんなアルバムを出しているかも知らず、バンドの状況もまったく分からなかったんです。
けど、20年越しで初めて生で観られるオリジナル・メンバーのキッスでしたから、これを逃してはいけないと思い、思い切って観に行ってみました。

曲は往年の曲ばかりで、メークもして、ステージングも以前と全く同じ。火も吹く、血も吐く、ギターからも火が吹く、ドラムはせり上がる…。もう、感動ものでした。

現役のファンの方々には申し訳ないですが、懐かしくて、涙が出る程でした。本当に。

今ではブルースだなんだとかいっていても、こういう音楽に熱中していた時代もあったんですよね。
それにしても、キッスはずいぶんと聴いたものです。懐かしいです。

というわけで、5回にわたって続けてきましたが、これにて「地獄のなんちゃら~キッス」は終了です。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.4.25)

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