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地獄のなんちゃら~キッス第4回/人気絶頂の中、キッスの活動を休止して作られたメンバー4人のソロ・アルバム

キッス4人のソロアルバムのボックス「地獄のなんちゃら~キッス」と勝手に称して、続けて投稿している第4回目です。

前回投稿の3枚組「続・地獄の全貌」が出た後(ライブ盤の「アライヴ2」がリリースされた後)、キッスは一旦活動を休止して、各自のソロ・アルバムを制作するんですよね(前回記事はこちら:地獄のなんちゃら~キッス第3回/「続・地獄の全貌」)。

4人いっぺんにソロ・アルバム制作というのも珍しいですよね。
まぁ、この頃はメンバー内でゴタゴタが色々あったみたいですが、当時の私には全く事情が分からず、この人気絶頂の中で、なんで活動休止なんだろうと思ったものです。

しかし、いざ各自のソロ・アルバムが出るとなると、やはり聴きたくて聴きたくてしょうがなくなり、

キッス4人のソロアルバムえ~い、買ってしまえ!

と、小遣いはたいて、4人の全アルバムを買ってしまいました…
しかも、いっぺんに4枚です。

すると、ボックス入りになるんですよね。どうせ買うならボックス入りが欲しくて…
小遣い全投入でしたね(笑)

内容はキッスのサウンドがベースになりながらも、それぞれのカラーが出ているのが聴き取れて、当時も興味深く聴いたものです。

メンバーそれぞれのアルバムについて、ちょっと触れておきますね。
これらのソロ・アルバムは、1978年の発表です。

ポール・スタンレー(Paul Stanley)

やはり、この人がフロント・マンなんだと改めて感じる、キッスの延長線上というか、キッスそのままのハード・ロックという感じでしょうか。

曲調もさることながら、ポール・スタンレーの歌声はやっぱりキッスを象徴するものなのでしょうね。
ほとんど小細工がない分、よりストレートな演奏のようにも感じられます。

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ジーン・シモンズ(Gene Simmons)

結構意外だったのが、ジーン・シモンズです。

一番バラエティに富んでいて、ハード・ロックという感じではなく、ポップなロック・アルバムという感じで、聴きやすいといえるくらいですね。

ボブ・シーガー、ジョー・ペリー、ジェフ・バクスター、ドナ・サマー、リック・ニールセン等といったゲスト陣が豪華ですね。

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ピーター・クリス(Peter Criss)

ドラマーではあるものの、キッスでもあのハスキー・ヴォイスが人気のピーター・クリスですから、やはりというか、ヴォーカル・アルバムといった趣になってます。

あのしゃがれた声で、軽快でポップな音楽を聴かせてくれています。
キッスの音とは一番離れているかもしれません。

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エース・フレイリー(Ace Frehley)

何だか、エース・フレイリーが一番やりたいことを出し切っている、という感じがしますね。

当然ギター・アンサンブル中心の、シンプルなハードロックという感じです。
バンド内ではほとんど歌うことがないので、ヴォーカルが新鮮で、キッスとはまた違った感じに聴こえます。

この時のメンバーのソロ・アルバムの中で一番売れたとのことで、「New York Groove」がヒットしています。

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ということで、4人のソロ・アルバムをいっぺんに買ってしまったわけですが、それにしても、今思えば、随分と熱心に聴いていたものです。

何だか、ハードロックのブログみたくなってますが、「地獄のなんちゃら~キッス」はまだ続きます。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.4.24)


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