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Natural Boogie(ナチュラル・ブギ)/ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズ〜ぶっ飛びスライド・ブギが迫力満点

Natural Boogie/ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズいやいや、何でこの人のアルバムを買ったのかは全然思い出せません。確か高校生の時かと。

当然、どんなブルースか、どんなブルース・マンかまったく知りませんでした。
ただ、このジャケットを見た時にそそられましたね~。思わず手が出てしまいました。

ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズのこちらのアルバムです。

Natural Boogie」(ナチュラル・ブギ

1973年発表のアルバムです。中古の輸入盤を手にしました。

いや~、とにかく凄いですよ、ハウンド・ドッグ・テイラーのスライドは。
ご機嫌ですね。初めて聴いた時はぶっ飛びました(いや、今聴いてもぶっ飛びます)。

ツイン・ギターとドラムスのトリオ形式で、ベーシストがいない変則的な編成なんですよね。
初めはどんなサウンドになるんだろうと思ったんですが、セカンド・ギターのブリュワー・フィリップスがベース的な演奏をしているんですね。
そのせいか、特に違和感はありませんし、かえって疾走感があっていいかも。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
ハウンド・ドッグ・テイラーのスライドは、エルモア・ジェイムス直系と言われますが、それ以上のワイルド過ぎの荒くれスライド・ブギは迫力満点です。

このアルバムのレーベル、アリゲーターは、創設者のブルース・イグロアという人がこの人のレコードをリリースするために立ち上げたレーベルだそうですが、それって凄いですね(参考:ハウンド・ドッグ・テイラー – Wikipedia)。

アリゲーター・レーベルといえばアルバート・コリンズを思い出しますが、何だかぶっ飛び具合に通じるところがあっておもしろいです。
6本指が有名ですが(後のアルバムで確認できます)、あまり音楽とは関係ないですね。

ハウンド・ドッグ・テイラーは1915年生まれで、1960年頃からやっと本格的な活動ができ始めて、アルバム・デビューは1971年と晩年になってからなんですよね。

ちなみにこのアルバムはセカンド・アルバムにあたるんですが、生前のアルバムはここまでの2枚だけ。
1975年12月17日、満60歳没ですから、やっと日の目を見てこれからという時に何とも残念です。

ハウンド・ドッグ・テイラーのスライド・ギターを聴いていて思うのですが、音楽は音を外さずに、きちんと演奏しないといけない、というのは妄想かもしれませんね。

  
◆iTunes StoreでNatural Boogie – Hound Dog Taylor & The HouseRockersをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.7.9)


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