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ハウンド・ドッグ・テイラーのデビュー・アルバム「Hound Dog Taylor and the Houserockers」〜変則トリオ編成でダーティなスライドを豪快に弾き放つ

ハウンド・ドッグ・テイラーのデビュー・アルバム荒々しく、とことんダーティなスライドを豪快に弾き放つ、エルモア・ジェイムスもビックリのハウンド・ドッグ・テイラーです。

今回は、このブログ2枚目となるのですが、ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズのこちらのアルバムです。

Hound Dog Taylor and the Houserockers
(ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズ)

1971年発表のデビュー・アルバムですね。
もちろん、この人のためにできたという、アリゲーター・レーベルからのリリースです。
手にしたのは、中古の輸入盤(イギリスの再発盤)です。

何とも特徴的な2人のギターにドラムスという変則トリオ編成で、ハードなブギをガンガンやってます。
基本的にはセカンド・ギターのブリュワー・フィリップスがベース・ラインも弾いてます。

収録曲では、A面1曲目のハードに突き進むワンコード・ブギの「She’s Gone」。
B面1曲目の、エルモア・ジェイムスの曲だけど、よりワイルドな「Wild About You Baby」等々、聴きごたえ充分。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
「It Hurts Me Too」(B面3曲目)なんかもこの人のスタイルでやってます。なので渋くはないです(笑)

中でもB面5曲目の「Give Me Back My Wig」は2人のギターの絡みもスリリングで、ドラムも激しく、スピード感があって、このバンドの真骨頂ではないでしょうかね。

また、この人のシャウト気味のヴォーカルがサウンドに抜群にあってるんですよね。
リード・ギターがスライドではない曲が2曲あり、これはブリュワー・フィリップスのギターのようなのですが、これまた攻撃的で荒々しいです。

ハウンド・ドッグ・テイラーのスライドは、不協和音のようだと、よく言われますが、全くその通りです(笑)
ただ、それがどうすればこんなに強烈にカッコ良くなるのだろうか…
この人のスライドは一度聴いたら病みつきです。

生前に残されたスタジオ録音は、前回ブログで登場した「Natural Boogie」とこのアルバムの2枚のみのようですね。
ライブ盤リリース前の1975年に他界してます。

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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.10.27)


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