テキサス・ブルースの巨人、ライトニン・ホプキンス、「不良おやじ」ですね。
購入時期は覚えていないんですが、昔はブルースというジャンルのレコードを手にすること自体が難しかったので(特に地方では)、このようなブルース史上で大きな足跡を残している人のアルバムは一生懸命探したものです。
で、そういう時期に手にしたのが、一見誰のアルバムか分からない、こちら。
Anthology of the Blues
“LIGHTNIN’ HOPKINS”
「A Legend In His Own Time」
中古の輸入盤を購入しました。
ジャケットには黒人の子供が写っており、ジャケットの文字をよく読まないと誰のアルバムか分からないんですよね(汗)
なので、ライトニン・ホプキンスのアルバムだと確認できた時は、ちょっと嬉しかったですね。
KENTレーベルの“ARCHIVE SERIES”というシリーズでリリースされているもののようですが、発売年を含めて詳細は分かりません。
裏ジャケットを見ると、録音はテキサス州のヒューストンで1950~51年に行われたもののようで、先に登場したアルバム「STRUMS THE BLUES」が1946~48年の録音ですから、そのすぐ後ですね。
まだ初期とも言えますが、ちょうど録音を多数残していた時期でしょうか。
全曲弾き語りですが、低音を鳴らしながら高音部のメロディーやリズムをスムーズにかき鳴らすギターは相変わらず上手いですね。
対してヴォーカルは相変わらずダーティに唸ってます。
一曲だけピアノを弾いているようで、なかなか芸達者なんですね。
ただ、数曲で、ほのぼのとしたカントリー・ブルースも聴かせてくれていて、いわゆる「ローダウン&ダーティ」といわれるサウンドとは違った面も見られましたし、全体的にもやや軽快な印象も受け、聴きやすいアルバムとも言えるかもしれません。
とはいっても、そこはやっぱりライトニン・ホプキンスのディープな世界。
深いです。
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※Amazon.co.jpのアソシエイトプログラムでCDを紹介しようと思ったのですが、見つけられませんでした。
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※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.7.8)