初めてドクター・ジョンの名前を耳にして、その演奏を初めて聴いたのは(観たのは)、リバイバルで観た、ザ・バンドの映画「ラストワルツ」でだったと思います。
最初は特別ニューオーリンズの音楽に興味を持っていたわけではないのですが、鼻が詰まったようなダミ声とやけに雰囲気のあるサウンドがかなり気になっていました。
で、国内盤を見つけて手にしたのが、こちらのアルバムです。
「ガンボ」(Dr. John’s Gumbo)
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。1972年発表のドクター・ジョン5作目の名盤ですね。
「アイコ・アイコ 」から始まる、ニューオーリンズ・ルーツ・ミュージック満載の滅茶苦茶楽しいアルバムです。
ほとんどが、ニューオーリンズ関連のカバー曲なんですよね。本当にご機嫌です。
「ビッグ・チーフ」「レット・ザ・グッド・タイムズ・ロール」「スタッカ・リー」「ティピティーナ」「ゾーズ・ロンリー・ロンリー・ナイト」等、どれも初めて聴いたのに、気になる曲ばかりでした。
やはり味のあるダミ声が何とも人懐っこくて陽気で、時にしんみりとしてで、印象に残りますよね。
ニューオーリンズのリズムというものも、このアルバムで初めてちゃんと聴いたのですが、これは独特で忘れられないです。特にニューオーリンズ・ピアノはいいですね。
それにしてもこのドクター・ジョンという人、何だか気になったんですよね。
ピアノの他にギターも弾くし、加えて味のあるこのヴォーカル。けど、派手さはまったくない…
とんでもない数のセッションに参加しているようで、実はあちこちで知らないうちにも耳にしているんでしょうね。
ニューオーリンズ・ミュージックと併せて、この後、ドクター・ジョンにもとても興味を引かれるようになりました。
このアルバムで名前の出てくるミュージシャン、プロフェッサー・ロングヘア、アール・キング、ヒューイ・スミスらも気になりますが、何枚かはその後聴くことが出来ましたので、それらはまた今度。
◆iTunes StoreでDr. John’s Gumbo – Dr. Johnをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.6.11)