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アトランタ・リズム・セクションの1stと2ndのカップリングLP「Atlanta Rhythm Section」

アトランタ・リズム・セクションの1stと2ndのカップリングスタジオ・ミュージシャンとしてのキャリアが豊富で、実力派と言われるアトランタ・リズム・セクションです。

サザン・ロックの流れで聴き始めて、前回の登場は、ヒット曲の「ソー・イントゥ・ユー」収録の6作目「A Rock And Roll Alternative」でしたが、今回はこちらのアナログ・レコードです。

Atlanta Rhythm Section

って、アルバム・タイトルはそのまんまなんですが、これはデビュー・アルバムではありません。
そもそも、ジャケットは2ndのデザインですよね。

もともと、アトランタ・リズム・セクションについては、そんなに詳しい訳ではなかったので、購入時は内容については知りませんでしたが、実はこれ、1stと2ndのカップリングLPだったんですね。

う~ん、どういう状況でリリースされたかは良く分からないですけど、とりあえず国内盤の中古を手にしました。

ちなみに、1stと2ndのアルバム・タイトルは、
1st「Atlanta Rhythm Section」(1972年)
2nd「Back Up Against the Wall」(邦題:「非情の壁」)(1973年)
ですね。
そういえば、この2枚のカップリングということで、またしてもサザン・ロック・バンドの2枚組だ(笑)

アルバム2枚を通して聴くと、初期のアトランタ・リズム・セクションをたっぷり楽しむことが出来ます。
やっぱり、バンド名が長いので(笑)、ARSと表記しますね。

デビュー・アルバムの方は、確かにまだ荒削りな所はあるものの、既にオシャレ感のあるサウンドが聴かれます。時に泥臭いサウンドも聴かれるのが面白いですね。

2ndになると、ガツンと来る曲からキャッチーなものまで、より音楽性の広さを確かな演奏で聴かせているという感じでしょうか。
前回も書きましたが、やっぱりARSはサザン・ロックと言うには洗練されていてポップ感覚溢れるサウンドですね。

アレンジやリズムにちょっとした工夫があり、単純ではなく、既に初期からあか抜けた感じがします。
サザン・ロック・バンドというと、ギターがガンガン引っ張って行く感じが強いですが、ARSのこのアルバムでは軽快なピアノや、アコースティック・ギターを非常に効果的に使っている印象がありますね。
時々、いかにもサザン・ロックというギターもガツンと聴けますがね。バリー・ベイリーかな。

ちなみに、知らなかったのですが、1stと2ndはヴォーカルが違います。
1stのボーカルは、ロドニー・ジャストなんですが、この1stの後バンドを離れてます。
後にまた加入しているようですが、すいません、メンバーの出入りの詳細についてはちょっと分かりません。

2ndアルバムのボーカルは、ロニー・ハモンドです。彼も脱退、最加入などあったようですね。
ARSも色々とメンバーの出入りがあったのですね。

そのロニー・ハモンドは2011年3月に、心臓発作のためジョージア州の病院で享年60歳で他界してます。

このアルバムは久々に聴いたのですが、高い演奏力、幅広い音楽性の中にも、初期は初期なりに荒さや勢いがあって、カッコいいですね。

  
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
上で紹介しているCDは左から、1st、2nd。そして知りませんでしたが、CDにもカップリングがあるのですね。

◆iTunes StoreでAtlanta Rhythm Sectionをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.1.8)


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