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High Lonesome/ザ・チャーリー・ダニエルズ・バンド〜カントリー・フレーバーを強く匂わせながらも、南部の骨太なサウンド

High Lonesome/ザ・チャーリー・ダニエルズ・バンドカントリー・ロックよりのサザン・ロックというと分かりやすいでしょうかね。本当はジャンル分けはどちらでもいいんですけどね(といいつつ、よく使ってますが…)。

このブログでは2枚目の登場となる、チャーリー・ダニエルズ率いるチャーリー・ダニエルズ・バンドです。

High Lonesome

1976年11月の発表で、前作「サドル・トランプ(Saddle Tramp)」と同年に発表されてるんですね。

要所要所でカントリー・フレーバーを強く匂わせながらも、南部の骨太なサウンドが基本にある、といった感じでしょうか。バンド編成がツイン・ギターにツイン・ドラムスですからね。

本人はヴォーカルと、ギターはスライドも、そしてフィドル等も担当してます。
実は、チャーリー・ダニエルズについては、レコードはこの時期のものしか持ってなくて、あまり詳しくもありません。

なので、早速アルバムの内容について。
アルバム1曲目の「Billy The Kid」から、ハイテンポでかなりハードに迫るギターが印象的で、続く、2曲目「Carolina」はオールマンを彷彿とさせる(と言ったら失礼かもしれませんが)曲の勢いに加えて、ピアノであったりギターであったり、また気持ちいいツイン.ギターが聴きものですね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
3曲目のアルバム・タイトル曲の「High Lonesome」は哀愁を帯びたミディアム・テンポから始まり、洗練されたジャジーな演奏へと続くあたりちょっと異色です。

A面最後、4曲目の「Running With the Crowd」は、何とも南部らしいスケールの大きな曲調で、このギターはたまらんですよ。

B面1曲目の「Right Now Tennessee Blues」は早いテンポにブルージーなテイストが強く、ここでもピアノとギターが大活躍ですね。

B面2曲目の「Roll Mississippi」はミディアム・テンポで珍しく粘り気のある演奏ですね。ギター2人ともスライドを弾いていて、渋いですね。

ちょっとメローなB面3曲目の「Slow Song」と、フィドルを大きくフューチャーした4曲目の「Tennessee」では、マーシャル・タッカー・バンドのトイ・コールドウェルがスチール・ギターで参加してます。

アルバム最後(B面5曲目)の「Turned My Head Around」は、何とも力強い演奏に、スライドとこのバンドらしいフィドルが加わって、全体にご機嫌な熱い演奏を聴かせてくれています。
フィドルはもちろんですが、ヴォーカルやコーラスがカントリーっぽさを感じさせますよね、このバンドは。

と、ありきたりでしたが、全曲について感想を述べてしまいました。
というのも、全体を通して、どの曲も印象的で、非常に聴きごたえがあるんですよね。

それにしても、1976年はオールマンが解散した年ですが、こんな凄いバンドもいた訳ですよね。
いや~、久しぶりに聴いたのですが、いいですね、このアルバム。

◆iTunes StoreでHigh Lonesome – The Charlie Daniels Bandをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.1.8)


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