アルガルベカップ2018 グループステージ 日本代表なでしこジャパン対デンマーク女子代表 テレビ観戦記(2018.3.6)

ポルトガル南部のアルガルベ地方で開催される女子サッカーの国際大会「アルガルベカップ」。日本代表なでしこジャパンは、初戦は強豪オランダ代表に大敗し、2試合目は力のやや劣るアイスランド代表に勝利。真価を問われる3試合目の対戦相手はデンマーク代表です。

現在のFIFAランキングでは、日本の9位に対してデンマークは12位ですが、昨年の女子欧州選手権(EURO2017)準優勝国の難敵です。初戦で守備が崩壊したなでしこジャパンですが、2試合目では落ち着きを取り戻し、立て直せたように見えました。この試合でも、まずはしっかりとした守備の上、攻撃でも結果を残してもらいたいですね。

試合開始は、日本時間で3月6日(火)0:40からです。

アルガルベカップ なでしこジャパン対デンマーク女子代表テレビ観戦記

先発メンバーは以下の通りです。
GK 池田咲紀子
DF 有吉佐織/熊谷紗希/三宅史織/鮫島彩
MF 市瀬菜々/阪口夢穂
MF 中島依美/長谷川唯
FW 田中美南/岩渕真奈

日程が過密ということもあって、2試合目から熊谷と岩渕以外の9人のメンバーを変更してきました。初戦でCB起用の市瀬が初めてボランチで起用されてます。攻撃陣は、好調の岩渕と長谷川に注目しています。

試合が始まり、序盤は両チームとも積極的にプレスをかけていて、お互いにボールをなかなか保持できない展開が続きます。

なでしこはDF裏への縦の長めのボールを有効に使いつつ、徐々にペースを掴み出すと、前半15分には中島のいいミドルシュート、前半20分には岩渕のポストをたたく惜しいシュートなどがありました。

次第に中盤でもボールを繋げるようになってきて、試合はなでしこペースで進みますが、時折、中盤でのミスからボールを奪われ、ピンチを迎えるシーンもあるので、そこは集中してもらいたいですね。

前半38分には、デンマークにボールをつながれ、日本の中央やや左サイドの裏を完全フリーで抜けられて、GKと1対1のピンチを招くも、シュートはポストに当たって救われました。なでしこの左全体が前ががりになっていたところをつかれましたね。

やや、プレスが甘くなってきたでしょうかね。中盤が空いてきて、デンマークにもボールを保持される時間帯も増えてきたので、ここは耐えてもらいたいですね。

前半はこのまま0—0のスコアレスで折り返します。

前半の攻撃陣は岩渕と田中のツートップはいいコンビネーションを見せてましたが、長谷川があまり絡むことができませんでしたね。後半に期待したいです。

後半立ち上がりからの選手交代です。
SB有吉→清水梨紗
FW田中→横山久美
清水、横山は今大会いい動きを見せているので楽しみです。システムは横山の1トップで長谷川がトップ下の4-2-3-1に変わったでしょうか。

後半立ち上がりは、前半序盤同様、お互い積極的なプレスで互角の入りでしたが、後半7分に横山からのパスを受けた岩渕のいいシュートがあったりと、次第になでしこの連動した攻撃が見られるようになってきました。

試合はなでしこが主導権を握りだし、シュートチャンスもたくさん作れるようになってきたのですが、この試合もなかなかゴールが遠いですね。

後半14分、MF市瀬→宇津木瑠美
宇津木がそのままボランチに入りました。
後半23分、MF中島→増矢理花

この時間帯は、デンマークのフィジカルを生かしたプレスにボールを奪われるシーンが目立ち、やや押される展開になりますが、なんとか耐えてもらいたいですね。

お互いになかなか決定的なシーンを迎えられない我慢の展開の中、後半36分にはデンマークに押しこまれ、右からふわりと浮かせたクロスにフリーで頭で合わせられるものの、これは枠外で助かります。

すると、後半37分、縦への浮き玉パスでゴール前に抜け出した横山が放ったシュートはGKに弾かれるものの、それをDFがクリアミスしたボールに反応した長谷川が、体を倒しながら放ったシュートがゴールネットを揺らしてゴーーール!!なでし先制です!!

ついに均衡を破ったなでしこは、さらに追加点を狙って、残り時間も積極的に試合を進めていますね。

すると、アディショナルタイムに入った後半46分、ペナルティーエリア内で阪口からのパスに走りこんできた岩渕が後ろから倒されてPK獲得。これを岩渕が自ら落ち着いて決めて、なでしこ試合を決定づける追加点です(後半48分)。

そして、試合はこのまま2—0で終了。
なでしこ、デンマークから勝利をあげました。

おわりに

なかなか得点が入らず、我慢の展開試合でしたが、無失点のまま終盤に得点をあげてしっかりと勝ち切ってくれましたね。デンマーク相手にこの試合内容は、よかったのではないでしょうか。

初戦のオランダ戦の大敗が、かなりのショック療法となったのか、続く2試合はしっかりと地に足のついた試合展開を見せてくれました。守備はまだミスが多いものの、随分と安定してきたのは、初戦に出場しなかった熊谷の存在がやはり大きいかな。

これでグループステージは2勝1敗でオランダについで2位という結果で、次は7日(日本時間23:55)のカナダとの5・6位順位決定戦となります。

次の試合も、しっかりと内容と結果の伴った、実りある試合にして、来たる4月のW杯予選を兼ねた2018 AFC女子アジアカップ(ヨルダン)に備えてもらいたいですね。

※参考サイト
サッカー日本代表 – 日本女子vs.デンマーク女子 -テキスト速報 – スポーツナビ
アルガルベカップ2018 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会

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