サッカーW杯ロシア大会 アジア最終予選 日本代表対サウジアラビア代表 テレビ観戦記(2016.11.15)

サッカーW杯ロシア大会アジア最終予選。
現在、グループ首位のサウジアラビア代表との大一番です。

サッカーW杯ロシア大会 アジア最終予選 日本代表対サウジアラビア代表

キックオフ:2016年11月15日(火) 19時35分
試合会場:埼玉スタジアム2002

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

現在、最終予選はこれまで4試合を終了してるんですが、サウジアラビア、オーストラリア、UAE、イラク、タイとのB組に入っている日本は2勝1分1敗の勝ち点7で現在3位で、今日の対戦相手のサウジアラビアは、3勝1分の勝ち点10で首位なんですよね。

前半戦最後、年内最後のこのホームでのサウジアラビア戦は、サウジアラビアとの差を詰めるために、必ず勝ち点3が必要で、もし、引き分け以下という結果になると、一気にW杯出場も危うくなり、ハリルホジッチ監督更迭という話になってしまいますね。

先日のオマーンとの親善試合は、オマーンの実力的に残念ながら仮想サウジアラビアとはなりませんでしたが、久しぶりに代表復帰した、ドイツで好調の大迫が結果を残し、クラブで出場機会のない清武がいいパフォーマンスをみせるなどの収穫はありました(→サッカー国際親善試合 日本代表対オマーン代表 テレビ観戦記(2016.11.11))。

この2人は先発すると思いますが、その親善試合でここ最近同様、低調なできだった本田が先発するかが注目されてます。ただ、変わりになるであろう選手たちが、この大一番でやや心もとない、というのも正直あります。

そして、負けられないこの試合は攻撃もさることながら、サウジアラビアはFKからやPKでの得点が多いということで、守備には集中してもらいたいですね。不用意なファールには要注意で、そのあたりのケアは、山口や長谷部に期待したいところです。

日本のホームということもあって、サウジアラビアは堅守速攻、カウンターやセットプレーからの得点を狙った試合展開になるのではないでしょうかね。ちなみに、サウジアラビアの監督は、2010年の南アフリカW杯でオランダを準優勝へと導いた、ファン・マルバイク監督というのも、ちょっと怖いですね。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 12 西川周作
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 6 森重真人/DF 5 長友佑都
MF 16 山口蛍/MF 13 清武弘嗣/MF 17 長谷部誠
FW 14 久保裕也/FW 15 大迫勇也/FW 8 原口元気

大迫、清武は順当に先発で、体調不良だった長友が復帰しました。
そして、本田はついに外れましたが、代わって入ったのが久保です。きっとかなり気合いが入っていると思うので、活躍してもらいたいですね。

試合観戦記《前半》

立ち上がりから、大迫にボールが収まり、久保も積極的にボールに絡み、日本代表はいい立ち上がりに見えます。

ただ、サウジアラビアも結構、前から素早くプレスをかけてきますし、ボールを奪うと縦に早く、スピードが落ちるとキープしつつつないできますし、やはり手強そうです。

一度、サイドを突破されてシュートまで持っていかれたシーンはありましがが、それ以外は、日本は出足もよく、守備は集中してますね。

前半20分頃から、徐々に日本が攻め込んで、大迫や久保がシュートまで持っていけるようになってきました…、と思ったら、前半26分に、サウジアラビアの鮮やかなボール回しについていけずに、サイドから危険なクロスをあげられるシーンがありました。う〜ん、敵ながら上手いですね。

この後もお互いにゆずらない展開が続きますが、前半終盤に日本が続けてチャンスを得ます。

すると前半43分、中央に流れてきたボールを受けた清武が、一度相手をかわしてシュートを放つと、それが相手のハンドを誘ってPK獲得!

これを清武が落ち着いてゴール左にきっちり決めてゴーーーール!!
日本、待望の先制点です!(前半45分)

前半は、1—0で終了です。

日本、いい時間に先制点をあげましたね。
サウジアラビアの攻撃に守備がやや崩されることもありましたが、慌てず落ち着いて対応してます。

それにしても大迫はいいですね。ボールが収まるし、ゴール前でしぶとく倒れませんし、勝負も仕掛けますし、頼もしいです。

勝利のためにも、後半の早い時間に追加点が欲しいですね。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代は、久保→FW 4 本田圭佑
ここで本田ですね。久保はこの大一番での先発で、しかも右サイドということで、なかなか難しかったかもしれませんが、積極的にプレーしていたのではないでしょうか。

後半開始早々に清武がファールを受けて足を痛め、ヒヤッとするシーンがありましたが、大事に至らず良かったです。清武はこの試合も実に効果的なプレーを続けてますからね。サウジアラビアのプレーがやや荒くなってきているので、注意したいですね。

ここからしばらくは一進一退の状態が続き、サウジアラビアがやや前がかりになってきましたが、そこを日本がボールを奪ってカウンターというシーンが増えてきました。

後半19分、ここで選手交代です。清武→MF 10 香川真司
清武は今日も良かったですが、途中でファールを受けたときの足の状態が気になります。
香川はここ最近はクラブも代表も今ひとつなので、その鬱憤をはらすようなプレーをしてもらいたいですね。

後半25分頃からは、サウジアラビアがボールを保持する時間が長くなり、日本は耐える時間帯です。
カウンターを狙う日本は後半27分、原口のパスカットからのカウンター。そこから続くCKからのチャンスがあったものの追加点には至らず。

徐々に日本ペースになってきた後半35分、左に回った本田からオーバーラップした長友にパスが出て、長友のグラウンダーのクロスに香川がすらし気味のスルー。
そこに待っていた原口が右足でダイレクトで放ったシュートがゴールネットを揺らして、ゴーール!
日本、追加点です!

原口、最終予選4試合連続となる、見事なゴールでした。
そして、そこまでのつなぎも素晴らしかったです。

このまま試合を終わらせたいところでしたが、サウジアラビアはやっぱりしぶといですね。

後半45分にゴール前で崩されて放たれたシュートは、一度西川が防ぐものの、こぼれ球を詰められ、ゴールライン付近で長友が懸命にかき出すも、これがきわどかったのですが、ゴールラインを割ったという判定で、日本、1点を返されて2—1となります。

ここは何としてもリードを守りきらなければなりません。
大迫→FW 9 岡崎慎司(後半48分)

なかなかアディショナルタイムが長く感じましたが、結局、試合はこのまま2—1で終了。

日本、強敵サウジアラビアから勝利を収めました。

おわりに

いや〜、1点返されてからは、ちょっとドキドキしましたが、何とか逃げ切って、勝ち点3を獲得しました、

ただ、サウジアラビアを順位でかわすために、2点差のままで終了したかったのですが、さすがサウジアラビア、なかなか簡単ではないですね。

それにしても、今日は選手たちのこの大一番に対する気持ちが伝わってきましたし、みんなよく走ってました。
終盤、足が止まるかと思うほどでしたが、前線からの守備も最後まで集中してました。

中でも、原口は走ってましたね。しかも効果的に。そして、結果も出して、今や日本代表の外せない選手の一人です。
得点はありませんでしたが、大迫もよかったですね。

で、この試合、ついに本田が先発を外れました。
というか、ここ数年、代表を牽引してきた、本田、香川、岡崎が揃って先発を外れて、そしてその3人が途中出場という、日本代表の世代交代のターニングポイントとなる試合だったかもしれませんね。

ところで、首位を争うオーストラリアがタイと2—2で引き分けました。
ちょっと驚きましたが、この結果グループBは、首位が勝ち点10のままのサウジアラビア、2位がサウジアラビアと勝ち点で並び得失点差で日本、そして、首位に出るチャンスだったオーストラリアは勝ち点9で3位となったのですが、オーストラリアもアジア最終予選の難しさを痛感しているでしょね。

やっぱり、W杯出場は簡単ではないですが、今日の勝利で何とか持ちこたえた日本代表。
グループBは、UAEも現在勝ち点9の4位とかなり混戦になってますが、ここまで調子が上がらなかった日本にとっては追い風ですね。ここからまたスタートという気持ちで、最終予選の後半戦に向けて、頑張ってもらいたいです。

さて、その最終予選の試合はしばらくなくて、次は来年(2017年)3月23日のアウェーでのUAE戦となります。
最終予選初戦で敗れた相手で、勝ち点も1差ですので、アウェーですが勝利が欲しいですね。

この試合で改めて思いましたが、まずはやっぱり、所属クラブで活躍してもらいたいですね。その先に、日本代表での活躍があるんですよね(クラブで出場機会がないものの、今回代表で躍動した清武には、是非、クラブでも活躍してもらいたいですね)。

※12チームが6チームのABの2組に分かれて、ホーム&アウェーの総当たりで試合をして、各組上位2チームが無条件でW杯出場権を獲得します。そして、各組3位同士はホーム&アウェーでプレーオフを行い、勝者が北中米カリブ海最終予選4位のチームと大陸間プレーオフに臨むことになります。

※参考:サッカー日本代表 – 日本vs.サウジアラビア -テキスト速報 – スポーツナビ

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