前のジャマイカ代表との試合で、不完全燃焼ながら初勝利をあげたアギーレ・ジャパンですが、この試合は強豪ブラジルとの試合ですね。
現時点での日本代表の立ち位置を確認するのにも、強豪との対戦は楽しみです。
「サッカー国際親善試合 日本代表対ブラジル代表」
キックオフ:2014年10月14日(火) 19時45分
試合会場:シンガポール ナショナルスタジアム
試合開始前の個人的な注目ポイント
(試合開始前に執筆してます)
ブラジルとの対戦なので、間違いなく守勢に回る試合となるでしょうが、そんな状況でどのように守り、どこまで攻撃できるのかに注目してます。
特に、前の試合でようやく安定感を見せた守備。
前線からのプレスはもちろん、CBの森重、塩谷、アンカーの細貝らは見た感じ連携もよく、この試合で再び先発かは分かりませんが、ネイマールをはじめとする、ブラジルの強力攻撃陣に対して、どれだけ持ちこたえることができるでしょうかね。
ちなみに、アギーレ監督はこの試合で選手6人を入れ替えると言ってますので、どのようなメンバー構成になるのかも気になります。
(アギーレ監督「選手は6人入れ替える」|コラム|サッカー|スポーツナビ)
対するブラジルは、W杯での惨敗が記憶に新しいですが、ブラジルはブラジル!間違いなく強いですよね。
監督が日本でもお馴染みのドゥンガ監督に変わって、どのようなチームなったでしょうか。
そうそう、前のジャマイカ代表との試合で、脳しんとうの症状があったという香川は代表を離脱してますが、症状は大丈夫とのことですので、クラブに戻って頑張ってもらいたいですね。
(以上は試合開始前に執筆しました)
先発メンバー
GK 1 川島永嗣
DF 3 酒井高徳/DF16 塩谷司/MF 6 森重真人/DF 21 太田宏介
MF 7 柴崎岳/MF 22 田口泰士/MF 17 森岡亮太
FW 19 小林悠也/FW 9 岡崎慎司/MF 8 田中順也
6人を入れ替えるとは言ってましたが、何と、本田、長友も外してきましたね。
けど、色んな選手を試すのはいいことですよね。とは言え、ブラジル相手に思い切った先発メンベーできました。
ただ、CBの2人は変わらずですね。前回の守備の連携が良かったので、ブラジル相手にこのコンビがどのくらい通用するのか見てみたいです。
できれば細貝もセットで見たいですね。
試合観戦記《前半》
始まってすぐに、ピッチの悪さが目に付きましたね。パスにしろドリブルにしろ、お互いにやりにくそうです。
ブラジルに圧倒的にポゼッションされるのは予想がつくのですが、序盤の日本の動きを見ると、せっかくボールを持っても、全体の押し上げが遅い、もしくは動きが鈍いのが気になります。
こうなると、カウンター攻撃をしかけたくても、ノー・チャンスですね。
ただ、岡崎だけは相変わらず動きも、ボールのキープも素晴らしいし、違いを見せてました。
そんな中、まず見せたのは、やっぱりネイマール。
前半17分のネイマールのFKは、惜しくも左ポストとたたいたのですが、そのすぐ後の前半18分、スルーパスに中央を抜け出したネイマールが、酒井を振り切り、GK川島もかわしてゴール!
ブラジルが先制です。
その後もネイマールのスピードと技術にDFラインが簡単に突発されるシーンが続き、残念ながら現状のこのメンバーでは、ネイマールを止めることはできないのか…
日本のチャンスと言えば、前半24分、太田からのクロスがこぼれたところを、小林がボレーを放つも、これは惜しくもポストの上でした。
序盤はちょっと気後れ気味だったのでしょうか、攻撃に関しては消極的でしたね。
特に田口、森岡といったあたりは、ちょっとゲームに入れてませんでしたね。
そういえば、始まってみれば、ブラジルにとっては、ピッチの悪コンディションとか、ほとんど関係ないようでしたね。
さすが技術がしっかりしている印象でした。
前半はこのまま0—1のブラジルリードで折り返しました。
追加点をとられずこらえたのは良かったですが、得点するための後半のメンバー交代に期待したいですね。
試合観戦記《後半》
後半開始からのメンバー交代は、
MF 17 森岡→FW 4 本田圭佑
ポジションは、田中がインサイドハーフに入りました。
で、せっかく前半を1点でしのいだのに、後半開始早々の3分、柴崎のトラップミスからボールを奪われ、またしてもの中央へのスルーパスに対するネイマールの飛び出しにDF陣がついていけず、あっという間にあっさり失点してしまい、0—2。
この失点は痛かったですね。流れが、変わったというか、完全になくなってしまいましたね。
FW 19 小林→14 武藤嘉紀(後半7分)
後半10分、田中からのパスを受けた岡崎が、ポストの角直撃の惜しいシュートを放ったのですが、日本の惜しい攻撃はこれくらいだったでしょうか?
柴崎にボールが集まるのですが、そこでボールを奪われてピンチになることもしばしば。
日本代表のゲームメーカーに早くもなりつつある、期待の柴崎ですが、ブラジル相手となると、まだまだ思うようにプレーさせてもらえませんね。
MF 8 田中→13 細貝萌(後半24分)
細貝がアンカーに入って、アンカーに入っていた田口が前に上がりました。
アンカーとしては田口はちょっとプレーが淡白でしたね。代表は、まだちょっと早かったかもしれません。
それにしても、中央からボールを運ばれ、ペナルティ・エリア手前で簡単にサイドに散らされて何度もピンチを迎えていたのは、寄せが甘いのかなんなのか。あまりに簡単に崩されていました。
ブラジルは途中からロビーニョ、カカといった、人気選手も出てきて、スタジアムもわいていました。
日本に全く攻め手がない中、後半32分、ゴール前の混戦からのシュートをGK川島がパンチングで弾くものの、ネイマール正面の転がり、これをネイマールがきっちり決めて、ハットトリック達成で、ブラジルの0—3とリードを広げます。
FW 9 岡崎→11 柿谷曜一朗(後半33分)
唯一、気をはいていた岡崎でしが、攻め手がない中、ゴールをあげることができず交代です。
そして、ネイマール劇場の締めくくりは、後半36分、ペナルティーエリア内左のカカからのフワッとしたクロスに、ネイマールがフリーで走り込んで、ヘッドでゴール!
なんとこの日の4点目をあげました!
MF 7 柴崎→DF 15 鈴木 大輔(後半39分)
森重をアンカーにして、細貝をインサイドハーフにあげました。
残念だったのは、後半途中から、日本は諦めちゃったのか、足が止まって、気持ちも何だかこもってないように見えてしまいました。
プレスなんかも積極的に見えたのは細貝くらい。
本田も全く機能してませんでしたし、周りを機能させることもできませんでしたね。
結局、試合はこのまま0—4で、ブラジルの圧倒的な勝利で終わりました。
ネイマール祭りでしたね。
おわりに
正直に言うと、久しぶりです、こんなにつまらない試合を見たのは。
W杯の負け試合でも、ここまでがっかりしなかったんですが…
あまりにひどい試合内容だったので、試合中や試合後すぐに書いた文章の口調が、普段と違ってちょっときつくなってしまったので、少し時間が経ってから文章を見直したくらいです(汗)
若い代表歴の浅い選手が多いのは確かですが、ネイマールも22歳。
選手たちはそんなことはないのでしょうが、プレーが淡白で気持ちが入ってない(ように見れる)試合内容で、負け試合でも、せめてがむしゃらな、ひたむきなプレーが見られれば、まだ次への期待が持てたのですが…
特に後半は、ブラジルの攻撃が怖くなったのか、プレスも甘くて動きが止まってましたね。
それに、代表歴の浅い選手たちは、やはりまだまだ世界レベルのプレーについていけてない感じで、武藤もいいものを持っているものの、プレーの判断が遅いのと、細かいコントロールミスが多すぎて、まだ世界には通用しないですね。
柴崎もJリーグや先日までの中堅の国との試合では、素晴らしいプレーを見せてくれてましたが、やはりブラジル・クラスになると、まだ通用しないんですね。
個人的には、この試合では、対等に張り合っていたのは岡崎くらいでしょうか。
本田も何もできませんでしたしね。
ただ、こういうのって、世界レベルの強豪と試合をして初めて見えてくるので、是非、この何もできなかった完敗の経験を次に生かしてもらいたいですね。
とまあ、いちサッカーファンが勝手なことを書いてますが、そのいちサッカーファンとしては、なんとか強い日本代表になってもらいたいんですよ。
アギーレ監督も、日本選手はもうちょっとできる思って監督を引き受けたのではないかと、ちょっと心配になります。
11月は14日にホンジュラス、18日にオーストラリアとの試合が控えてます。
気がついたら、来年1月のアジアカップまで、あと2試合しかないのにこの状態ですが、何とか残りの2試合でいい方向に向かうことを願って、応援します!
いや〜、それにしても、ネイマールは上手かった。