キリンカップサッカー2016 日本代表対ブルガリア代表 テレビ観戦記(2016.6.3)

5年ぶりの開催となるキリンカップ。
今回参加しているのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、ブルガリア代表、デンマーク代表で、大会は4カ国によるノックアウト方式となり、日本代表の初戦の相手はブルガリア代表です。

キリンカップサッカー2016 日本代表対ブルガリア代表

キックオフ:2016年6月3日(金) 19時40分
試合会場:豊田スタジアム

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

欧州の中堅ともいえる強い国が対戦相手となるなので、9月から始まるワールドカップアジア最終予選へ向けての大切な大会ですね。

ブルガリアとの対戦は、高さのあるオーストラリアとの対戦のシュミレーションにもなりそうですが、ブルガリアとの過去の対戦成績は、0勝1分4敗と一度も勝ったことがないんですね。

現状のチームが、どのくらいの通用するのか、立ち位置を確認するにもいい機会です。

メンバーでは、本田は左ひざ裏痛のため、この試合には出場しないとのことですが、それによって香川と清武がそろって先発するのでは、といわれているのは楽しみです。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 1 川島永嗣
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 6 森重真人/DF 5 長友佑都
MF 17 長谷部誠/MF 7 柏木陽介
FW 14 小林 悠/MF 10 香川真司/MF 13 清武弘嗣
FW 9 岡崎慎司

清武と香川の同時先発ですね。どのように機能するのか楽しみですね。
ボランチの柏木は、ハリルホジッチ監督の信頼を得てますね。

試合観戦記《前半》

立ち上がりから、日本の動きがいいですね。
と言っていたら、前半4分、柏木の浮き球のパスに岡崎がタイミングよくDFの裏に抜け出し、ドンピシャで頭で合わせてゴーーール!

日本代表、幸先よく先制ですが、岡崎の動き出しも、それに合わせた柏木のパスも見事でした。

序盤から、岡崎の動きの良さがなんだか凄く目につきます。柏木や清武といったパサーもいるので、なおさらですね。

守備に関しては、前線からのブレスもしっかり連動して行われていて、ブルガリアにほとんど何もさせなかったのですが、コンディションが悪いのか、前半はブルガリアの連携はいまひとつでしたね。

ただ、高さは注意ですね。序盤は波に乗れないブルガリアでしたが、徐々にペースをつかんでくると、前半22分、サイドから早いタイミングで入れられた鋭いクロスに頭で合わせられ、あわや失点のシーンがあったのですが、これはGK川島が片手でセーブ!
久しぶりに川島のドヤ顔を見ましたが、見事でした。

それでも日本ペースで試合が進むと、前半27分、柏木からの大きな展開から、長友にボールが渡り、長友はそのボールが落ち着く前にクロスを放つと、そのボールにジャンプして合わせたのは香川!
香川が頭で合わせたシュートがゴールネットを揺らして、日本追加点です(2—0)。

このとき、見事なクロスを送ってアシストした長友ですが、直前で交際を公表した、女優のアモーレ平愛梨さんが大喜びしている様子が画面に映ったのが、何とも良かったです。それと、松木さんが何度も言う“ハッピークロス”(笑)

さらに、前半35分には、右サイドから小林悠が入れたグラウンダーのクロスをニアの清武がスルーし、受けた香川が反転して落ち着いて左に放ったシュートが決まって、日本3—0とリードを広げます。香川のシュートは上手かったですし、清武もよく見えてました。

その前のプレーで、岡崎が走ってボールを追ってキープしてたんですよね。こういうことなんでしょうね。

勢いに乗る日本は、前半38分、CKからの流れから、長谷部のクロスを森重が頭で落として、それを吉田が頭でゴール!
DF2人で決めました。これで4—0となりました。

その後、相手選手との接触で、香川が腰を痛めたのが、途中交代してしまい、ちょっと心配ですね。
香川に代わって、FW 11 宇佐美貴史が左に入り、清武がトップ下に入りました(前半44分)。

前半は終始日本ペースで、4—0で折り返しました。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代は、岡崎→FW 15 金崎夢生
金崎はゴールへの意識は素晴らしいので、あとは連携がどうかですね。

すると後半8分、金崎から清武へ見事な縦パスが入り、受けた清武のグラウンダーの折り返しに右足で合わせたのが吉田。
コーナーの流れで残っていたとはいえ、DF吉田がこの日2点目決めて、日本5—0とリードを広げます。

勢いの止まらない日本は、後半12分、酒井宏からのファーへのクロスを宇佐美が受けて、そこから右足で落ち着いて放ったシュートがゴール右に決まり、日本6—0と大量リードです。

宇佐美の角度ですね。それにしても今日は酒井宏の動き、思い切りがいいですね。なにか吹っ切れた感があります。

FW 14 小林→FW 18 浅野拓磨(後半14分)
浅野のスピードも楽しみです。

ここまでしっかり守備は対応していたのですが、後半14分、吉田のヘディングでのクリアボールを拾われ、何だか簡単に裏を取られて、簡単に失点してしまいました(6—1)。

う〜ん、ちょっと点差が開いて集中が欠いてきたのか、個々のパスや動きがズレてきたようにも見えます。
それに、ブルガリアがここにきてようやく動きもよくなってきたのか、球際も厳しくなってきて、リズムが出てボールも繋がるようになってきましたね。

点差が開いているとはいえ、我慢の時間が続きます。
MF 13 清武→FW 8 原口元気(後半25分)
MF 17 長谷部→MF 3 遠藤航(後半31分)

さすがにメンバーが代わってくると、攻守に連携がちょっと噛み合ないのか、疲れで足も止まってきたのか、後半37分、パスの乱れから、また簡単に裏を取られて、遠藤の寄せもかわされ放たれたシュートは川島の脇を抜けて、日本、ゴールを許します(6—2)。

大量リードの試合展開とはいえ、何だか嫌な時間が続きます。
DF 22 吉田→DF 2 昌子源(後半39分)
点差があるとは言え、ハリルホジッチ監督はどんどん選手を使いますね。

その嫌な雰囲気を変えたのは、若い浅野でした。
後半42分、浅野のサイドからのスピードを生かした、積極的なドリブル突破が相手のファウルを誘発してPK獲得!
これを浅野自ら決めて、日本、嫌な雰囲気を断ち切る7点目のゴールです。
浅野は代表初ゴールですね。

浅野はファールを受けてもすぐには倒れず、体勢を崩しながらもパスを出そうとしていたのがいいですね。
そして、PKキッカーを自らアピールしてたのもいいですね。どうやら監督は宇佐美をキッカーにという指示だったようですから。

このまま試合が終わるかと思った後半43分、FKからペナルティ・エリア内に直接送られたパスに詰めた原口が、今度はPKを取られてしまいました。

ところが、これを川島が見事に止めて、この日2回目のドヤ顔!

試合はこのまま7—2で終了。
日本代表は大量得点で勝利です。

おわりに

後半はプレーがちょっと雑になって、2失点は課題ですが、7得点というのは凄いですね。

ブルガリアは本来のパフォーマンスを出せなかったのかもしれませんが、本田不在の中、香川と清武の同時先発が機能したことや、新しい戦力としての浅野の積極性など、収穫も多かったのではないでしょうか。

香川の怪我が心配で、軽いことを願ってます。

決勝となる次戦は、デンマークを敗ったボスニア・ヘルツェゴビナとの対戦です。公式の大会ですから優勝してもらいたいですね。
6月7日(火)市立吹田サッカースタジアム 19:30キックオフです。