W杯ロシア大会2次予選前の最後の強化試合ということで、しっかり勝って、いい雰囲気で本番に臨みたいですよね。
キリンチャレンジカップ2015
「サッカー国際親善試合 日本代表対イラク代表」
キックオフ:2015年6月11日(木) 19時
試合会場:日産スタジアム
試合開始前の個人的な注目ポイント
(試合開始前に執筆してます)
先発のメンバーは、各メディアで伝えられているのを見ると、だいたい決まっているようですが、やはり注目は宇佐美ですよね。
宇佐美はハリルホジッチ監督になって代表に呼ばれるようになり、さらに試合に出るようになって、何だかいい方向に進化してますよね。
あとは、久しぶりに見る、イタリアでリーグ終盤に何とか間に合った怪我明けの長友のパフォーマンスにも注目してます。
対するイラクですが、先のアジアカップ2015では、日本のベスト8に対してイラクはベスト4と、アジアでは強豪国といってもいいくらいの、侮れないチームなので、いい強化試合になるといいですね。
ちなみに、現在のFIFAランキングは日本が52位、イラクは86位。対戦成績は日本の5勝2分3敗です。
(以上は試合開始前に執筆しました)
先発メンバー
GK 1 川島永嗣
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 20 槙野智章/DF 5 長友佑都
MF 17 長谷部誠/MF 7 柴崎岳/MF 10 香川真司
FW 4 本田圭佑/FW 9 岡崎慎司/FW 11 宇佐美貴史
宇佐美、来ましたね。代表初スタメンです。DFは槙野ですね。
そういえば、長友はハリルホジッチ監督体制下での初出場になるんですね。
試合観戦記《前半》
前半開始から攻勢をかける日本は、前半5分、柴崎からの長い浮き球のパスに抜け出した本田が、相手DFを押さえつつ、GKの位置をしっかり見て放ったシュートがゴール!日本、早くも先制です。
イラクも高い位置からプレスをかけてきていますが、それがかえって日本としては、裏をつきやすい展開になってますね。
続いて前半9分、香川のCKがファーに流れたところを、槙野が左足で合わせて追加点。2—0です。
槙野には是非、これで調子に乗ってもらいたいですね。
前半は、ほぼ日本のペースで試合が進み、前半33分には宇佐美がドリブルで持ち込み、DFを引きつけたところで横の岡崎にパスを出し、これを岡崎がきっちり決めて、日本が追加点です。
宇佐美の柔らかなドリブルはいいですね。中央の位置から狭いDFの間にドリブルで切り込んでいける日本選手って、あまりいないので、やっぱり大きな武器ですね。
前半はこのまま3—0で折り返しましたが、前半の日本は、縦へのスイッチが入ってからの攻撃が早かったのが、印象的でした。
左サイドの長友、宇佐美からの攻撃のリズムが良くて、攻守に柴崎がかなり効いていたのではないでしょうか。
ただ、イラクのコンディションか悪かったのか、モチベーションが低かったのか、ちょっとプレーが淡白でしたね。
試合観戦記《後半》
後半開始からのメンバー交代はなし。
後半が始まると、ややペースを落としたものの、変わらず日本ペースで試合が進みます。
それにしても、ボランチの長谷部と柴崎が非常にいいですね。2人のポジション、バランスがいいのでしょうね、
しかし、時間とともに、疲れのせいか、日本のプレスがやや効かなくなり、攻撃の厚みも無くなってきて、守りでも川島とDFのコンビネーションで危ないシーンもあったりもしてと、何だか怪しい雰囲気になってきました。
すると、ハリルホジッチ監督は前線の選手を、トップの岡崎を残して一気に3人を交代しました(後半21分)。
FW 11 宇佐美貴史→FW 14 武藤嘉紀
MF 10 香川真司→FW 8 原口元気
FW 4 本田圭佑→FW 26 永井謙佑
トップ下に入った原口は、ドイツでも試合に出続けているので、好調そうです。
永井のスピードは本当に魅力なんですが、もうちょっとクロスなどのプレーの正確さがほしいですね。
FW 9 岡崎慎司→FW 18 大迫勇也(後半28分)
MF 17 長谷部誠→MF 2 谷口彰悟(後半31分)
谷口は代表初出場ですね。
やはり、連係という点では劣ってしまうのはやむを得ないですが、相手にボールをキープされ、押し込まれるシーンも増えてしまいました。
ちょっといやな時間が続いていたのですが、後半39分、中央でこぼれ球を拾った原口が、ドリブル突破からゴール左へ流し込んで、日本待望の追加点です。原口は代表初ゴールですね。
MF 7 柴崎岳→MF 16 山口蛍(後半40分)
結局、試合はこのまま4—0で終了。
まあ、イラクの調子があまり良くなかったこともあるのですが、日本代表の完勝でした。0で抑えたのもいいですね。
おわりに
前半は攻守に本当に良くて、特に攻撃は余計な横パスが減って、縦への早い意識がすっかり根付いた感じがしますね。
ただ、本番で今日の前半のペースを後半も保たせるのは、ちょっと無理そうですから、ペース配分も必要になりそうです。
後半の前線の選手交代はテスト的な感じでしょうが、実際、交代した各選手とも結果が欲しくて焦っている感がありましたよね。
結果を出した原口ほか、監督の合格点をもらえた選手はいたでしょうかね。
そして、いよいよ16日に、アジア2次予選の初戦となる、シンガポールとの試合です。
おそらく、今日のイラクと違い、引いてがっちり守って、カウンター一発を狙ってくるでしょうね。
そんな中でも、きっちり、しっかりと勝ってもらいたいです。
やっぱりカギは宇佐美のドリブルのような気がします。