前回投稿のマーク・ベノのデビュー・アルバムにも参加していて、素晴らしいコーラスでサポートしていたリタ・クーリッジ。
そのマーク・ベノのアルバムの中で私の大好きな曲、「セカンド・ストーリー・ウィンドウ(Second Story Window)」をリタ・クーリッジも歌っているというので、収録されたアルバムを探したんですよね。
「Rita Coolidge」
1971年発表のデビュー・アルバムになりますね。
リタ・クーリッジって、何だかこの頃のあちこちのアルバムで名前を目にしてたんですよね。
個人的に印象に残っているのが、エリック・クラプトンも参加していた、デラニー&ボニーのツアーに帯同した時のライブ・アルバム「On Tour with Eric Clapton/Delaney & Bonnie & Friends」。
そのエリック・クラプトンの初のソロ・アルバムにも参加してますね。そして、先述のマーク・ベノのデビュー・アルバムや、ジョー・コッカーのツアーにも。
どうやらスワンプ・ロック系のバック・コーラスには、欠かせない存在だったのでしょうね。
声量豊かで魅力的歌声は、幼い頃からゴスペルに親しんだことによるそうです。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。で、このデビュー・アルバムですが、カバーしている曲の選曲が素晴らしく、参加ミュージシャンも興味深いです。
ギターには、スティーヴン・スティルス、クラレンス・ホワイト、ライ・クーダー、ジェリー・マギーにボビー・ウーマックの名前も。
キーボードにブッカー・T・ジョーンズ、等々、豪華で凄すぎですね。
アルバム1曲目の「That Man Is My Weakness」からミディアム・テンポで、よく通る歌声を聴かせてくれます。この曲のみ、レオン・ラッセルとマーク・ベノが参加してますね。
A面2曲目がお目当てのマーク・ベノの曲「Second Story Window」で、優しい歌声が響いてます。アコースティック・ギターは、スティーヴン・スティルスですね。
A面3曲目がヴァン・モリスンの「Crazy Love」、続けて、オーティス・レディングの「The Happy Song」。
A面最後のスティーヴ・ヤングの「Seven Bridges Road」(後にイーグルスがカヴァー)は、ゆったりしつつも壮大に聴かせてくれます。
B面1曲目のアルバート・キングのブルースの名曲「Born Under A Bad Sign」は唐突感もあったのですが、作曲したのは、このアルバムにも参加しているブッカー・T・ジョーンズですからね。ブルージーにソウルフルに歌い上げてます。ライ・クーダーの渋いボトルネックがカッコいいです。
と、まぁきりがないですね。
アルバムの最後を優しくしっとりと締めくくるのは、ニール・ヤングの「I Believe In You」です。
商業的には成功はしてないようで、あまり目にすることのないアルバムですが、これも、スワンプ・ロックの名盤ではないでしょうかね。なかなか良いですよ。
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.1.4)