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His First and Last Recordings/アール・フッカー〜職人、名人、達人ブルース・ギタリストの初期と後期の録音を収録

His First and Last Recordings/アール・フッカーブルース・ギタリストとして、とても影響力があり、職人、名人、達人。。。等々と呼ばれる、シカゴのブルース・シーンで活躍したアール・フッカー。手にしたアルバムはこちらです。

His First and Last Recordings

アーフーリー盤の中古の輸入盤を手にしました。
アルバムタイトルを通りに、実際に最初と最後かは分かりませんが、収録曲の録音年度を見ると、1952年・1953年が4曲/1968年・1969年が4曲、となっていて、初期と後期に分かれてます。

初期の曲を聴いても、ギターテクニックとしては後期となんら遜色なく、ストレートに演奏している分、かえって爽快だったりします。
この時代で、このテクニックは凄い…

A面最後の「Guitar Rag」(1953年)、B面最初の「Earl’s Boogie Woogie」(1953年)とかのインストは、陽気でご機嫌なギターを聴かせてくれていて、本領発揮の楽しさですね。
後期では、ワウワウを使用したり、トーンに変化をつけたりと、より職人ぽいです。

アルバムB面の2曲、「Improvisations On Dust My Broom」(1969年)、「Improvisations On Frosty」(1969年)はタイトルに“インプロヴィゼーション”とある通り、ギターを弾きまくっている比較的長めの曲。
前者はワウワウを効果的に使い、トーンを自在に操るミディアムブギのインストで、後者はちょっとジャジーにスイングする軽快なインストで、なかなか聴き応えがあります。

アール・フッカーは元々歌はあまり歌わず、このアルバムでもやはり歌は初期の2曲のみで、あとはインストです。
まあ、その分、ギタ−がたっぷり楽しめるというわけですね。

それに、アール・フッカーはそのスライド・ギターも達人として有名ですから、まあ、歌わなくてもギターで喋る、といったところでしょうか。
そのギターの上手さから、多くのセッションにも参加したようです。
ジョン・リー・フッカーは従兄とのこと。

アール・フッカーは1929年生まれで、1970年に41歳で他界してます。

※Amazon.co.jpのアソシエイトプログラムでCDを紹介しようと思ったのですが、同じものは見つけられませんでした。以前このブログで出てきた「Two Bugs And A Roach」と、このアルバム「His First and Last Recordings」とのカップリングがあるようですね。

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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.3.27)


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