2017年ノルディックスキー世界選手権が、フィンランドのラハティで始まってます。
25日には、高梨沙羅選手と伊藤有希選手の活躍が期待される、注目のジャンプ女子ノーマルヒルが行われました。
日本からは、高梨沙羅、伊藤有希、勢藤優花、岩渕香里の4選手が出場してます。
髙梨沙羅選手は、W杯の今シーズンの総合優勝を決めて、さらには歴代最多に並ぶ通算53勝目をあげ、その実力は間違いないのですが、オリンピック、世界選手権での個人での金メダルがないので、この大会には期するものがあるでしょうね。
そして、今シーズンW杯初優勝を果たして、その後も好調を維持する伊藤有希選手にも注目です。
ただ、最近の女子シャンプのレベルは確実に上がっているので、この大会でもかなり高いレベルでの争いになりそうです。
※この記事は、試合を見ながら書いてます(もちろん、試合後に修正してますが)。
ジャンプ女子ノーマルヒルの結果
1回目は、伊藤選手が97mのジャンプで4位につけ、高梨選手は98mで2位につけました。
1回目1位は、99.5mを飛んだ今シーズン4勝を挙げて好調を維持しているノルウェーのルンビュ選手。
ちょっと不気味なのが3位につけたソチ・オリンピック、さらには前回の世界選手権のチャンピオンでもあるドイツのフォークト選手ですね。
注目の2回目です。
上位選手で1回目4位の伊藤選手は96.5mといいジャンプで、3人を残してトップに立ちます。伊藤選手は着地がいつも見事ですね。
その次の1回目3位のフォークト選手は96.5mとしっかりと距離を出して、伊藤選手をかわしてこの時点でトップに立ちます。さすがです。
続く期待の高梨選手でしたが、風が追い風だったのか、95mと距離が伸びず、跳び終えた時点で3位と、表彰台も黄色信号が灯ってしまいました。う〜む、悪いジャンプには見えなかったのですが、距離が伸びませんでしたね。
そして、最後に飛んだ1回目1位のルンビュ選手だったのですが、気負い過ぎたのか91mのまさかの失敗ジャンプとなってしまい、順位も4位と後退してしまいました。
結果、ドイツのフォークト選手が1回目3位からの逆転優勝を飾り、2位は結局2本とも安定したジャンプを見せた伊藤選手。
高梨選手は3位と、またしてもタイトル獲得がならず。本人は悔しいとは思いますが、それでも銅メダルに届いてよかったです。
他の日本人選手は、岩渕選手が11位と健闘。勢藤選手は14位でした。
おわりに
いや〜、予想された通りのレベルの高い戦いでした。
それにしても、優勝したドイツのフォークト選手は、ソチ・オリンピックで優勝し、前回の世界選手権、さらには今回も勝って連覇となり、ビッグゲームに勝ち続けてるんですが、こういう大きな大会にピークをもってきて結果を残すあたりはさすがですね。
個人的には、高梨選手に世界選手権の金メダルを手にしてもらいたかったのですが、今回もそれは叶いませんでしたね。
本人が一番悔しいでしょうが、見ている方もかなり悔しいです。
女子ジャンプは、あと混合団体がありますが、競技人口がもっと増えて、ラージヒルや女子の団体が行われるようになるといいですね。
【補足】複合個人ノーマルヒルの結果
この日は、こちらも注目の複合個人ノーマルヒルが行われたのですが、前半のジャンプで6位につけた日本のエース渡部暁斗選手は、序盤から大人数の3位グループに位置し、ラストは3人による銅メダル争いになったものの、届かず5位となりました。
実は、上位はドイツ選手が独占してるんですよね。
複合競技はまだ続きますので、渡部暁斗選手には、なんとかドイツ勢の牙城を崩してもらいたいですね。
※参考ニュース:ノルディックスキー世界選手権 渡部は5位 | NHKニュース