先日から、若きサッカーU-22日本代表の選手たちが、トゥーロン国際大会2019に臨んでいます。
フランスのトゥーロンで開催されるこの国際大会は、若手の登竜門として知られる大会で、今回の日本代表は、2020年の東京五輪世代のU-22で臨んでいます。
この大会は、もちろん結果も重要ですが、何より国際経験を積んで大きく成長することが期待される大会でもありますね。そのためにも、決勝トーナメントに進んで、1試合でも多く世界の強豪と試合をしたいところです。
今回は、A代表の親善試合2試合が先日あって、すぐにA代表はコパアメリカに参加もするのですが、そちらにこの世代の中心となっている多くの選手が選出されていることもあって、こちらのトゥーロン国際大会の選手たちにとっては、東京五輪代表にむけて、なんとかアピールしたい大会でもありますね。
U-22日本代表が入るグループAは、U-20イングランド、U-22チリ、U-19ポルトガルとなっています。
グループステージは、各グループの1位と2位グループの1位が準決勝に進出すます。
※参考:第47回トゥーロン国際大会 2019|JFA|公益財団法人日本サッカー協会
グループステージ初戦 U-20イングランド代表戦
U-22日本代表対U-20イングランド代表
2019年6月1日(土) 22:05キックオフ(日本時間)
試合会場:スタッド ド ラットル
初戦の相手イングランドは、U-20での参加になっていますが、トゥーロン国際大会3連覇中と間違いなく強豪ですね。
前半は日本ペースでいい試合展開を見せるも、フィニッシュの精度を欠いて得点できずにいると、先制点はイングランドで、前半38分のCKを頭で合わせられて先制点を許し、前半は0-1のビハインドで折り返します。
すると後半開始早々の2分、舩木のFKをゴール前で大南が身体ごと押し込んで、日本が同点に追いつきます。
さらに後半23分、左サイドの伊藤の見事なドリブルと切り返しで相手DFのマークを外し、ふわりと落ち着いてあげたクロスをファーにフリーで走り込んだ長沼が、頭で落ち着いて合わせてゴール!!2-1と逆転に成功します。
その後はイングランドに押し込まれる時間帯も増えたものの、終盤の猛攻も守備が耐えて、このまま2-1と日本代表が初戦を逆転勝利でものし、幸先の良いスタートをきりました。
※この試合はニュースやダイジェスト観戦でした。
※参考:サッカー代表 – U-20イングランドvs.U-22日本 -テキスト速報 – スポーツナビ
グループステージ第2戦 U-22チリ代表戦
U-22日本代表対U-22チリ代表
2019年6月4日(火) 23:05キックオフ(日本時間)
試合会場:スタッド ドヌール
初戦のU-20イングランド戦で逆転勝利を収めた日本の2試合目の対戦相手は、U-22チリ代表です。
立ち上がりはチリのプレスににやや苦戦し、キーパーのミスなんかもありましたが、前半7分、味方のスルーしたパスをスピードに乗って受けた三苫が持ち込んで放ったシュートがゴールネットを揺らして、日本が幸先よく先制です。
前半12分には、サイドを抜け出した相馬のグラウンダーのクロスをDFとGKの間に送ると、ファーに走り込んだ旗手が滑り込みながら合わせてゴール。さらに前半18分、中央でボールを奪取後、ボールを拾った三苫からのスルーパスを受けた旗手が、上手いトラップで前に抜けると落ち着いてゴール左に決めてゴールと早くも3点目。前線からのいい守備がいい攻撃につながっています。
最終ラインでややパスミス、判断ミスでピンチがあったものの、カバーリングなどは集中していましたが、前半35分、長いクロスに対して、岡崎のGK山口への胸でのバックパスを狙われてゴールを決められます。うーん、もったいない。ゴール前でのクロスに対して比較的密集している場所でのプレーとしては軽率でした。
しかし前半39分、右からのクロスをうまく足元に収めた岩崎が決めて、再び4-1リードを広げます。ここまでチャンスを逃していた岩崎がようやく決めました。
前半終了間際の46分、旗手からの鋭く早いスルーパスを収めた岩崎がしっかり決めて、なんと前半で5—1と大差をつけます。
後半18分、中央やや遠目でパスを受けた旗手がボールを動かしシュートコースを作って豪快にゴール。これで旗手はハットトリック達成です。
その後は日本がやや余裕の試合運びで、途中でチリに攻め込まれる時間帯があったものの、試合はそのまま6—1終了。
集中した守備から早い縦への推進力、そして、旗手、岩崎、三笘の前線の選手たちの高い連携と、チリも初戦のポルトガル戦に勝利しているので、悪いチームではないはずですが、なんだか日本代表のいいところばかりが目立つ試合でした。
※参考:サッカー代表 – U-22日本vs.U-22チリ -テキスト速報 – スポーツナビ
グループステージ第3戦 U-19ポルトガル代表戦
U-22日本代表対U-19ポルトガル代表
2019年6月8日(土) 0:05キックオフ(日本時間)
試合会場:スタッド パルセマイン
引き分け以上で、上位4チームによる決勝トーナメント進出が決まる、日本代表の3試合目の対戦相手はU-19ポルトガル代表です。
静かな立ち上がりで、お互いにボールを保持する時間帯はあるものの、なかなか攻め手がないですね。お互いに中盤のプレスがしっかりしていてどちらもゴールに迫るシーンが見られません。
前半は、お互いに無理をしないような試合展開で、結局、スコアレスで折り返し地点ます。
後半始まり、日本がサイドを使ってチャンスを作るいい立ち上がり。その後は一進一退の攻防ながら、日本が押し気味の展開にも見えたのですが、なかなか決定的なチャンスを作れません。
日本がなかなかポルトガルを攻めきれないでいると、後半40分、ポルトガルのカウンターで縦への長いパス一本で裏を抜けられると、これを決められ、先制はポルトガルでした。一瞬の隙を突かれた感じですね。うーん、もったいない。
試合は結局、この1点が決勝点となり、ポルトガルが勝利しました。
※参考:サッカー代表 – U-19ポルトガルvs.U-22日本 -テキスト速報 – スポーツナビ
おわりに〜次は準決勝
第3戦でポルトガルに敗れたU-22日本代表は、これでグループステージ2勝1敗となったわけですが、結局、得失点差が効いて、グループ首位で準決勝進出を決めました。
各試合、日本は選手を大きく変えていて、招集した22人すべてが先発出場してるんですよね。みんなに経験積ませた上で、準決勝に進出できたのは大きいですね。
そういえば、日本はこの世代は3バックを採用してるんですよね。先日、A代表が親善試合で初めて3バックを試してましたが、若い選手たちは何も違和感なく対応してますね。
準決勝に進出した4チームは、U-22日本、U-22メキシコ、U-22ブラジル、U-21アイルランドとなって、日本は準決勝でU-22メキシコと対戦します。