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ザ・ドリフター・ライズ・アゲイン/クラレンス”ゲイトマウス”ブラウン〜1978年の来日記念盤

ザ・ドリフター・ライズ・アゲイン/クラレンス"ゲイトマウス"ブラウン今回のこのようなアルバムを、狙って選んでいた訳ではないんです。
正直、当時は本当に、選ぶどころではなかったんです。

レコード店に置いてある数枚のブルース・アルバムとわずかな小遣いとをにらめっこして、迷いに迷って買うのです。
どんなブルースかも全く知らないんです…

ザ・ドリフター・ライズ・アゲイン」/クラレンス”ゲイトマウス”ブラウン

来日記念盤と書いてある国内盤に出会って、とにかく買いました。なんたって帯には「幻のブルース・マン」と更に書いてますからね。1978年の発売です。

※1978年に、ボビー・ブランドとのジョイントのコンサートで初来日をしてるようです。
(参考:クラレンス”ゲイトマウス”ブラウン – Wikipedia

で、あとから調べるわけです。
ゲイトマウス・ブラウンは、1950年代を中心としたピーコックでの録音が有名とのことですが、テキサス・ギター・ヒーローとか、Tボーンの流れを云々…とか。
さらにヒューストン・ジャンプ・ブルースと言われても、う〜ん、ちょっと難しい…

とりあえず当時はそんなことは知らないのですが、華やかなホーンをバックに従え、ファンキーで、絶妙のタイミングで畳み掛けてくるギターに、かなり味のある歌、それに、初めて聴いたブルースでのフィドルと、とにかくアルバム全体にエンターテイメント性一杯で、新鮮で格好良くて、とても楽しいアルバムで、大満足でした。

本人自らブルースという枠組みにとらわれるのを嫌い、“音楽”を演奏しているのだと、オール・アメリカン・ミュージックをやっているのだと言い、更には歌うのは嫌いと言っていたようですし、規格外のブルース・マン(?)だったのですね。

確かに、アルバムを聴くと、ブルースのみではないという、その一端が伺えますが、ここまでその音楽が格好良いと、ピーコック時代の録音とやらも聴きたくなりましたねぇ。

ゲイトマウス・ブラウンは、2005年、81歳で他界してます。

【2015.4.15追記】
このアルバムは、「来日記念盤」ということで国内盤LPの発売のようですが、その後CD等にはなってないようですので、収録曲を書き留めておきます。
《A面》
マン・アンド・ヒズ・エンヴァイロンメント(Man And His Enviroment)
ファンキー・ママ(Funky Mama)
ジェリー・ジェリー(Jelly, Jelly)
セント・ルイス・ブルース(St Louis Blues)
プリーズ・Mr.ニクソン(Please Mr. Nixon)
《B面》
ザ・ドリフター(The Drifter)
ワン・ミント・ジェレプ(One Mint Julep)
リヴァーズ・インヴィテイション(River’s Invitation)
ネヴァー・エンディング・ラヴ・フォー・ユー(Never Ending Love For You)

収録曲を見ると、内容は「Gate’s On The Heat」というアルバムとほぼ一緒ですね(そちらは持ってませんが)。
 
◆iTunes StoreでClarence “Gatemouth” Brownをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でないのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.4.15)