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Tops/オーティス・ラッシュ〜停滞時期から抜け出し、熱いモダン・ブルースを聴かせるライブ・アルバム

Tops/オーティス・ラッシュマディらが築いたシカゴ・ブルース・シーンに、新しい世代として1950年代後半から、マジック・サム、バディ・ガイらとともに登場した、オーティス・ラッシュ

初期のコブラ・レーベルの録音が有名ですが、手にしたのはこちらのライブ・アルバム。

Tops

1988年リリースですが、録音は1985年9月15日のサンフランシスコ・ブルース・フェスティバルのステージでのものです。
1980年前後に活動が停滞していたようですが、このライブあたりから、また活動を活発化したようですね。

このアルバムでは、ホーンを含むバンドをバックに、熱いモダン・ブルースをライブで聴かせてくれています。
時に甘く、時に激しく、深みがあって感情豊かなヴォーカルと、それに呼応する渾身のギターが響いてきますね。

ギターは、左利きながらアルバート・キングと同様に右利き用に弦を張ったギターをそのまま左で弾いているので、何だかチョーキングやビブラートが独特の音に聴こえるんですよね。
って、そもそもこの人の、抑えていた感情が爆発するようなギターが特別なんでしょうけど…


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
ねっとりとしたスロー・ブルースが有名ですが、このアルバムでも1曲目の「Right Place, Wrong Time」から、歌とギターがしっとりじっとりと迫ってきて、曲のドラマチックな展開もあいまって、聴き応えあります。

ただ、アップテンポのノリのいい曲も、かなりいい感じに仕上げていて、2曲目の「Crosscut Saw」は、やはりアルバート・キングと比べてしまいますが、こちらもかなりファンキーでソウルフルな仕上がりで、のびやかに弾き放つギターがかっこいいですね。

アルバム・タイトル曲のA面3曲目の「Tops」は テンポのよいモダン・シカゴ・ブルースといった曲調で、インストなので、好調なギターを十分楽しむことができます。

B面1曲目の「Gambler’s Blues」もいいですね〜
ねっとりの見本のような曲で、放たれるギターも抜群のスロー・ブルースです。

アルバム最後の「I Wonder Why」は8分近いインストのミディアム・スローのブルース・ナンバーなんですが、時に豪快に、時に繊細に、実に気持ち良さそうにギターを弾いてるんですよね。

アルバム通して、迫力の歌声といい、重く鋭いギターといい、貫禄の演奏です。

コブラ・レーベルに残した初期の録音「I Can’t Quit You Baby」「All Your Love」「Double Trouble」などが特に有名で、時期によっては出来不出来の差が大きいと言われてますが、このライブ・アルバム「Tops」のパワフルな臨場感は、モダン・ブルースとして、かなり聴き応えがあるのではないでしょうか。

◆iTunes StoreでTops – オーティス・ラッシュをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.4.5)


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