訃報です。ビックリしました。
憂歌団のドラマー、島田和夫さんが、2012年10月2日死亡したとのこと。
まだ、58歳とのことです。
憂歌団は、1998年に活動を休止してますが、私が言うまでもない、日本のブルース・シーンの礎を築いた、もう、伝説のバンドと言ってもいいですよね。
初期のアコースティックのブルースなんか圧巻です。
憂歌団には、個人的に非常に思い入れがあるんです。
ーーーここからは、完全に思い出話ですのでご勘弁をーーー
私が学生の頃の、二十数年前の随分と昔の話ですが、その頃はバンドなんかも結構真剣にやっていて、ブルースも好きで、時には憂歌団の曲なんかもコピーしたりしてたんです。
そんな時、学園祭に憂歌団を呼ぶという、何ともビッグ・ニュースが飛び込んできました。
このチャンスを逃してはいけないと、私は学園祭の実行委員長に“前座”をやらせてくれと無茶を承知で頼み込んで、当初はまったく予定になかった前座の時間を、無理矢理組み込んでもらったんです。
もちろん、憂歌団の曲を演奏するわけにはいかないので、憂歌団がカバーしていた古いブルースを数曲演奏させてもらったわけですが、意気込んで無理矢理前座の時間を取ってもらった割には、演奏は散々で、実は今もあまり思い出したくない出来でした(苦笑)
ただし、その後の憂歌団のライブはもちろん最高で、そして何より、前座を務めさせてもらったという満足感(圧倒的な自己満足ですが…)。
更に、打ち上げで憂歌団4人のメンバーの皆さんとご一緒させていただくという、夢のような時間も過ごすことができたんです。
それまでもよく聴いていた憂歌団ですが、それ以来、一層思い入れが深くなったのは言うまでもありません。
その後、私は東京に長い間いたのですが、ライブもよく観に行ったものです。
本当に憂歌団が奏でるブルースは最高でしたが、もう4人が揃うことがないと思うと、残念でなりません。
島田和夫さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.3.18)。
※その後、島田和夫さんは自殺と断定されてます。参考:憂歌団 – Wikipedia