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ブルーズン・ソウル/リトル・ミルトン〜ブルースとソウルをダイナミックに表現するリトル・ミルトンの代表作

ブルーズン・ソウル/リトル・ミルトン人によってはモダン・ブルース界の頂点に立つとまで言わせた、リトル・ミルトン

ただ正直に言いますと、ヴォーカルを前面に出されると、どうしてもB.B.キングと比べてしまって、アルバムを買うのもちょっと後回し的な…

多くの人がきっとそうであるように、ギターとの絡みでブルースのレコードを追いかけてしまうんですよね。
こうなると、なかなか手が出にくいのですが、このアルバムを見つけて手にしました。

ブルーズン・ソウル」(Blues ‘n Soul

1974年発表のスタックスからのアルバムです。
リトル・ミルトンの代名詞ともなった“ブルーズン・ソウル”のタイトルを持つ、代表作ですね(手にしたのは1978年の国内盤の中古で、タイトルは「ブルースン・ソウル」となってます)。

今思うに、最初に聴いた時は、先程のような先入観もあって、その良さを充分理解は出来ていなかったのですが、改めてこの年になってじっくり聴いてみると、力強く、重厚で濃厚。懐の深いソウルフルな歌が圧巻ですね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
何と言っても、収録曲がその魅力を余すところなく伝える良い曲ばかりです。
「Worried Dreamer」や「How Could You Do It To Me」といったスロー・ブルースはどっぷりハマりますし、名曲「’Tain’t Nobody’s Biziness」もドラマチックですね。

「Sweet Woman Of Mine」のようなミディアム・ナンバーも、この人ならではのソウルフルでファンキーな仕上がりのブルースとでも言いますか、聴きごたえがありますね。
加えてメンフィス・ホーンズらによる演奏が素晴らしいです。さすがスタックス。

黒人音楽文化の象徴であるブルースとソウルをダイナミックに表現する、なるほど頂点な訳です。

ただ、鈴木啓志氏によるライナーノーツに、次のようなことが書いてありました。

『ブルースだソウルだという前にリトル・ミルトンというアーティストをまず聞いて欲しいと思う。』(ライナーノーツより引用)

なるほど、まったくですね。

リトル・ミルトンは、2005年に他界しています。


◆iTunes StoreでBlues ‘N Soul – リトル・ミルトンをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.11.24)


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