言うまでもなく、シカゴといえばブラッド・スウェット&ティアーズとともにブラス・ロックのパイオニアとして知られていますが、実際に私が聴きだした頃のシカゴは既にバラード系のヒット曲を放ち、甘くポップなサウンドという印象だったんですよね。
なので、最初はブラス・ロックのシカゴと言われても、ピンとこなかったのですが、とりあえず手にしてみました。
「シカゴIII」(Chicago III)
1971年発表の3枚目ですね。国内盤の中古を手に入れました。
2枚組なんですが、そもそも、デビュー・アルバムから3作連続で2枚組アルバムって?
ちなみに次のライブ・アルバムは4枚組って? 少年には買えません…
そういうこともあってか、はっきり言いまして、シカゴとはあまり縁がなかったんですよね。
このアルバムも当初はとりあえず手にしてみた、と言った感じなのですが、いざ聴いてみると…
カッコ良いではないですか!
って、初めて聴いた当時も思ったんですよね。
当時、聴く前は、バラード中心のポップ色の強いイメージでしたから、初めてブラス・ロックというものを耳にした訳ですからね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。1曲目の「僕等の歌を」から、それこそブラスがバリバリの上、ちょっぴりジャジーですね。
そう、このジャジーな雰囲気はアルバム通して感じられます。
ただ、テリー・キャスのギターはかなりハードに弾きまくっていて、ロックです。
アルバムを聴いていくと、いきなり「フライト・ナンバー602 」のようなアコースティック調の曲があったりとビックリしたりもします。
時に、何とも美しい曲であったり、メロディ重視の曲もあったりと、ブラス・ロックというスタイル故か、次なる方向を模索しているようにも感じられる、様々な曲調ですね(って、いつもの勝手な感想ですが)。
2枚目のA面3曲目以降は『シャワーの時間』、B面は『エレジー』とタイトルがついた組曲(?)形式となっていて、特に『エレジー』は色々と問題提起する曲作りとなっていますね。
初めて聴いた当時の感想としては、スリリングで躍動感のあるサウンドは聴きごたえがありましたが、“とりあえず”聴いてみるには、少々難しかったかも…
以前のアルバムをちゃんと聴いてないので、比較が出来ないのがちょっと残念で、感想の曖昧さはご勘弁を。
その後も、結局ブラス・ロックというジャンル自体にあまり縁がなくなってしまい、もう一方のブラッド・スウェット&ティアーズのアルバムも持ってないんです。
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.12)