それでも、高校生の頃の私は、フレディ・キング、B.B.キングとアルバムを手にして(といっても、当時はそれぞれ1枚ずつしか持ってなかったのですが…)、次はやはりアルバート・キングを聴かなければ!、と、かなりの使命感に燃えてました。
そして、何とか出会えたアルバート・キングのアルバムが、こちら。
「I’ll Play The Blues For You」
手にしたのが輸入版だったので、詳しい事は分からなかったのですが、元は1972年の録音(スタックス盤)で、どうやら購入したものは1981年にリマスターされたもののようです。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。このタイトル曲は、実はアルバート・キングの代表作だというのも後になって知りました。
よく分からないのですが、別ジャケットがあって(掲載のジャケット写真)、実はそちらの方が一般的なんですね(というか、購入したジャケットはその後、見たことがないですね…)。
1曲目のアルバム・タイトル曲から、サウスポーのフライングVから繰り出される、鋭く、図太く、絞り出すようなギターに、むせび泣くチョーキング。決して技巧的ではないものの、ググッと響いてきます。
そもそも、右利き用のギターをそのまま左に持ち替えて弾いているので(1弦が上)、そのチョーキングの感じは独特なのかもしれないですね。
そして、どこまでもディープで黒いその声、そして、ソウルフルでファンキーでもあるそのサウンド。
正直、当時先に聴いていた、B.B.キングより痺れてしまいました。
今思うと幸運だったのは、住んでいる街にはブルースを扱うレコード店がほとんどなく、あっても枚数が少なく選ぶ余地のあまりないブルースレコードのなかで、フレディ・キングといいB.B.キングといい、そしてこのアルバート・キングといい、とても良質の名盤といわれるレコードに出会えた事です。
この、ぞくぞく、わくわく、そして心に響く演奏を耳にして、ブルースにハマらずにはいられませんでした。
※Amazonアソシエイトプログラム等でも紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
◆iTunes StoreでI’ll Play the Blues for You (Stax Remasters) – Albert Kingをチェックする。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.2.23)