先日2月8日、日本を代表するギタリストとしても知られている松原正樹氏が、がんのために61歳で死去したというニュースが流れました(日本を代表するギタリストの松原正樹が死去のニュース。享年61歳 | ローカルブロガーのメモ帳)。
今回のアナログレコード回顧録 は、哀悼の意をこめて、松原正樹氏のこちらのアルバムです。
「Painted Woman」(ペインテッド・ウーマン)
1983年発表のソロ・アルバムですね。
ジャンル的には、所有している他のアルバムとは毛色が違うのですが、その昔は平行してこういう音楽も好んで聴いていたんですよね。当時はいわゆるフュージョンという括りで、ブームみたいなところもありましたからね。
松原正樹氏のソロ・アルバムで持っているのは、このアルバムだけなので、音楽性云々までは分からないのですが(スタジオ・ワークも追いかけきれませんし…)、このアルバムに関しては、決してギターを弾きまくってテクニックに走るわけではなく、ポップでメロディアスな曲が占めてますね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。10曲中、4曲にボーカルが入っていて、3曲でエリック・タッグをゲストに迎えているのですが、それが、よりオシャレな雰囲気漂うポップ感を増している感じです。
ボーカルのエリック・タッグもすいません、よく知らないのですが、当時はリー・リトナーのアルバム「Rit」(1981年)、「Rit/2」(1982年)に参加していたことで知られていました(ライナー・ノーツより)。
で、松原正樹氏のギターですが、弾きすぎずに曲を活かす感じで、ソロに限らず、バッキングやちょっとしたリフはやっぱり上手いですよね(当然ですが…)。歪んだ音とクリアなトーンの使い分けも気持ちいいですね。
収録の曲では、A面1曲目「MAKE IT WITH ME」や3曲目「SHINNING STAR」のボーカル入りなんかは結構ダンサブルで、A面2曲目の「NIGHT SCANNERS」は、メロディがなかなか印象的です。
B面1曲目の「S.O.S.(SOCIETY OF SOUL)」は、歯切れよくホーンが入り、クリアなギターが絡む軽快な曲でカッコいいです。
B面2曲目のアルバムタイトル曲「PAINTED WOMAN」は、ボーカル入りのミディアムテンポでAOR風ですね。
そして、アルバ最後をしめる2曲のインスト「 PACIFIC COAST HIGHWAY」と「SKY HIGH」なんかは、軽やかで心地よいです。
久しぶりにこのアルバムを引っ張り出して聴きましたが、改めて聴くと、要所を卓越したギタープレイで締める軽快でメロディアスなサウンドは、かなりオシャレで洗練された印象のアルバムですね。
松原正樹氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
◆iTunes StoreでPAINTED WOMAN – 松原正樹をチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。