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ウェスト・サイド・ソウル/マジック・サム〜しなやかで力強いヴォーカルにスリリングでエモーショナルなギター。モダン・シカゴ・ブルースの名盤

ウェスト・サイド・ソウル/マジック・サム1950年代後半から60年代にかけてオーティス・ラッシュ、バディ・ガイらとともにシカゴ・ブルース・シーンの新世代として登場して活躍したものの、32歳の若さでこの世を去ってしまった、マジック・サム
手にしたアルバムは、名盤といわれるこちら。

ウェスト・サイド・ソウル
West Side Soul

1967年、デルマーク・レコード(Delmark)(トリオ)からリリースされた、アルバムとしてはデビュー作になります。
中古の国内盤を手にしました。

ジャケットには、マジック・サムズ・ブルース・バンド(Magic Sam’s Blues Band 又は Magic Sam Blues Band)と表記されていて、メンバーにはマイティ・ジョー・ヤング(ギター)らの名前があります。

しなやかで力強いヴォーカルに、スリリングでエモーショナルなギターと、マジック・サムのブルースは、ディープではあるものの、とにかくカッコいいんですよね。
モダン・シカゴ・ブルースなんて呼ばれますね。

1曲目の「That’s All I Need」から、明るいソウル調の曲で、あれ?っと思ったものの、続く2曲目のミディアム・テンポの「I Need You So Bad」では一転、雰囲気たっぷりに濃厚なブルースを聴かせてくれ、1曲目との落差もあって、一気に引き込まれます。

A面3曲目の「I Feel So Good (I Wanna Boogie)」やB面4曲目の「Lookin’ Good」(インスト)ではジョン・リー・フッカのような、迫りくるブキを聴かせてくれます。

A面4曲目「All Of Your Love」や、B面2曲目「I Found Me a New Love」等のミディアム・ブルースは、ギターもさることながら、細かくビブラートして高音で伸びるボーカルが真骨頂で、なかなか聴き応えがあるんですよね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
B面1曲目はお馴染み「Sweet Home Chicago」で、色々なブルースマンの演奏を聴きますが、この人の演奏は抜群で個人的にもお気に入りです。

マジック・サムのギターはソロはもちろんですが、ソロからバッキングに移ってからの、そのバッキングが独創的でカッコ良かったりします。

B面5曲目のマイナー・ブルース「My Love Will Never Die」(何だかコードが怪しい演奏部分もあったりするのは、まあ愛嬌ですね)に続き、次の軽快な「Mama, Mama-Talk To Your Daughter」でアルバムを締めくくってます。

アルバム通して聴くと、曲調はバラエティに富んでいて、個人的には何度聴いても飽きがこず、マジック・サムのギターと歌をたっぷり楽しめるアルバムですね。
って、久しぶりに聴いたんですけどね(^^;;

生前にリリースしたアルバムはこのアルバムとセカンドの僅か2枚のみなんですが、セカンド・アルバム「Black Magic」(1969年)は残念ながら所有してません。
※所有しているマジック・サムのライブ盤の記事はこちら→「マジック・サム・ライブ(Magic Sam Live)

1937年2月14日生まれ、 1969年12月1日に心臓発作により32歳という若さで亡くなってます。

◆iTunes StoreでWest Side Soul (Original Analog Mix Version) – Magic Samをチェックする。

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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.4.3)


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