B.B.キングが「眠れるブルースの巨人」と敬い評した、テキサス/ウェスト・コースト・ブルースの、更にモダン・ブルースの重鎮、ローウェル・フルスン。
実はそれまでは、いまひとつつかみ所のないブルース・マンという印象で、手が出なかったのですが、ひょいと国内盤を手にしました。
「ザ・ブルース・ショウ! ライブ・アット・ピット・イン」
(The Blues Show! Live at Pit Inn)
1980年11月28日の六本木ピットインでのライブを収録したアルバムですね。
来日していたんですね~
しかもローウェル・フルスン初のライブ・アルバムなんですね。
いや~、まずは何と言っても、ライブを見たかったです。
ライブの当時はまだ高校生でした。来日のことはもちろん、ローウェル・フルスンのことも全然知りませんでした。
今思うと、あと数年後だったら、と思ってしまいます。
で、アルバムはというと、ライブならではの臨場感の中、「Everyday I Have the Blues」や「Reconsider Baby」、そして、アルバム最後はソウル全盛期に大ヒットした有名な「Tramp」等々、代表曲を、時に重厚に、時にファンキーに迫力満点に聴かせてくれています。
ニューオーリンズR&Bを代表するサックス奏者リー・アレンが、強烈にサポートしています(といっても、この人のサックスはこの時初めて聴いたんですけど…)。
ローウェル・フルスンは、1921年オクラホマ州タルサ生まれで、この時59歳ですが、押しの強いガツンとくるギターと、何と言っても深く味のあるヴォーカル。
レコード帯にもある“リアル・ブルース・シンガー”ですね。巨人です。
1946年の初レコーディングから活躍し続けたローウェル・フルスンですが、名盤として「トランプ」があるというのは分かっているのですが、当時は聴きたくてもなかなかレコードに出会う事が出来なかったんですよね。
今ではCDですぐに手に入るはずなんですが、未だに聴いてないんです。
タイミングを逃すとそんなもんですよね。
あれ?ネットで目にしたのですが1996年にも来日してるの?記憶にないのですが…
ローウェル・フルスンは、1999年に他界しています。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、タイトルを見るとこのCDだと思うのですが、所有しているアナログ・レコードとはジャケットが違いますね。
◆iTunes StoreでLowell Fulsonをチェックする。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.11.19)