先に、死後の1972年に出された2枚組のライブ編集盤「ジョプリン・イン・コンサート」を手にしましたが、生前のオリジナル・アルバムもやはり聴きたくなりますよね。
で、手にしたのは、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーのこちら。
「チープ・スリル」(Cheap Thrills)
1968年発表の、あくまでこれは、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーのバンド名義としてのアルバムですね。
ジャニスのメジャーでのデビューとなった出世作で、ジャニスの魂の歌声が響く名盤です。
バンドとしての演奏なので、2曲程ヴォーカルをギターのサム・アンドリューがとっていたりして、ジャニスがコーラスにまわってたりするんですが、ジャニスがフロントに入ってくると、いきなり空気が一変してしまいます。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。よく、このバンドの演奏の拙さが指摘されますが、確かにその感は否めませんで、上手いとは言えませんし、音的にも古さを感じさせます(まあ、年代を考えるとやむを得ないですが)。
ただ、ギターの音色を始め、演奏の勢いというか、猥雑な感じも含めてこの時代の空気を感じさせてくれるパワフルで攻撃的な演奏は、必ずしもジャニスの魅力を低減させるものではないのではないでしょうかね。
いずれにしても、間違いないのはジャニスの圧倒的な存在感です。
名演と言われる「Summertime」に「Ball And Chain」をはじめ、やはりその歌声の凄まじさと言ったらないですね。
個人的には「Turtle Blues」なんかを聴くと、やっぱりブルースがカッコ良くて、染みてくるな~
短い生涯で、生前のアルバムは4枚のみですか…
この歌声を聴いていると、やっぱり魂を使い果たしてますよね…。凄すぎます。
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.11.10)