昨年1月以来の久しぶりの若き代表戦でオリンピックイヤーの初戦、五輪世代のサッカーU-24日本代表の国際親善試。対戦相手は、南米予選を首位で突破してオリンピック出場を決めた、言わずと知れた強豪国のアルゼンチンです。
これは、若き日本代表の現在地を確認するのにもうってつけの対戦相手ですね。
試合は3月26日・29日に2試合組まれてるので、2試合の観戦記になっています。
3月26日/U-24日本vs.U-24アルゼンチン
2021年3月26日(金) 19:00 東京スタジアム
※先発メンバー
GK 1 大迫敬介
DF 6 菅原由勢/DF 5 渡辺剛/DF 4 板倉滉/MF 18 旗手怜央
MF 16 渡辺皓太/MF 3 中山雄太
MF 10 三好康児/MF 11 久保建英/MF 7 三笘薫
FW 13 田川亨介
※選手交代
旗手→DF 20 古賀太陽(後半21分)
三笘→MF 14 相馬勇紀(後半21分)
田川→FW 9 食野亮太郎(後半33分)
三好→FW 8 林大地(後半42分)
序盤からアルゼンチンの動きがいいですね。ボールも人もよく動いてます。寄せも早いです。
日本も序盤はアルゼンチンにボールをカットされるシーンも多く、なかなかリズムを作れませんでしたが、徐々にボールをつないでいいリズムを作り、ゴール前まで迫るシーンも出てきました。
しかし、アルゼンチンはうまい!!前半19分にはボールをつないでクロスバー直撃のシュートも打たれました(前半8分にもクロスからクロスバーをたたくシュートがありました)。
すると前半21分、ロングパスを受けたアルゼンチンのバルガスが板倉をドリブルで振り切って、ペナルティエリア右から上げたクロスにガイチが頭で合わせると、ボールは大迫の手の先を超えてゴール!!アルゼンチンが先制です。
アルゼンチンは上手いのはもちろん、早いし力強いですね。
前半は0-1で折り返します。
前半のアルゼンチンの先制後、日本もボールを保持して回しているのですが、どちらかというと持たされている感じで、ペナルティエリアに侵入する前に潰され、そこから反対に前ががりの裏を狙われてカウンターを受けている感じですね。
それでも、後半途中からは日本の攻める時間も長くなり、代わったサイドの相馬を使った攻撃なども仕掛けられるようになってきました。
が、最後までアルゼンチンの堅い守備を崩すことはできずに、結局、試合はこのまま0-1で終了。アルゼンチンの勝利で試合終了です。
日本代表がどうのこうのというよりは、アルゼンチンが攻守の切り替えが早く、守備は寄せも早く厳しく、組織だってましたね。
日本はその守備をどう崩すか。内容はそんなに悪くはなく、チャンスはあったので、あとは決めるだけ!!って、それが一番難しいんですけどね。
注目していた三苫は、やはりいつものドリブルとはいかずに苦労していたようですが、どんどんチャレンジしてもらいたいですね。
※参考
・サッカー代表 – U-24日本vs.U-24アルゼンチン -テキスト速報 – スポーツナビ
・SAISON CARD CUP 2021 [3/26] TOP|JFA|公益財団法人日本サッカー協会
3月29日/U-24日本vs.U-24アルゼンチン
2021年3月29日(月) 19:45 北九州スタジアム
※先発メンバー
GK 23 谷晃生
DF 19 原輝綺/DF 22 瀬古歩夢/DF 15 町田浩樹/MF 20 古賀太陽
DF 4 板倉滉 /MF 17 田中碧
FW 9 食野亮太郎/MF 11 久保建英/MF 14 相馬勇紀
FW 8 林大地
※選手交代
林→FW 13 田川亨介(後半16分)
久保→MF 10 三好康児(後半30分)
食野→MF 18 旗手怜央(後半38分)
相馬→MF 7 三笘薫(後半43分)
古賀→DF 21 中野伸哉(後半44分)
田川→MF 16 渡辺皓太(後半45分+1分)
立ち上がり、アルゼンチンは変わらずプレースピードが早く強いですが、日本も前の試合より対応が早いですね。前半からサイドを使った攻撃が機能してます。
アルゼンチンが前の試合ほど連携が取れてないのか、日本が対策をとっているのか、アルゼンチンの方がプレーが思うようにいってない感じで、日本ペースで試合が進みます。ただ、なかなかゴール前まではいけませんね。
前半終了間際の45分、CB瀬古からの縦パス一本に抜け出した林が、上手いトラップで裏を取り、GKとの1対1から放ったシュートがゴール!日本が先制です。
林の落ち着いたシュートで、前半は1-0の日本リードで折り返します。
アルゼンチンは後半開始から10番のバルガス、7番のバレンスエラの2人を入れて、巻き返しを狙ってきましたね。
後半立ち上がりからのアルゼンチンが攻勢をしのぐと、後半も変わらず素早い寄せで対応した日本は、前半6分の相馬の左からの惜しいシュートなどで盛り返します。
すると後半23分、日本の左コーナーキック。キッカーの久保のクロスに、この試合でキャプテンマークを巻く板倉が後ろから飛びこみ高さのあるヘディングシュートでゴーール!!日本が追加点で2-0とします。
さらに後半28分、まるで同じようなシーンで、久保の左からのコーナーから、またも板倉が後方から相手DF前に入り込んでマークをものともしない力強いヘッドでゴーーール!!!なんと日本が3-0とリードを広げます。
その後のアルゼンチンの攻撃も、日本は最後まで集中を切らさずに落ち着いた守備で対応して、試合はこのまま3-0で終了。
若き日本代表が、南米の強豪アルゼンチンに見事な勝利をおさめました。
※参考
・サッカー代表 – U-24日本vs.U-24アルゼンチン -テキスト速報 – スポーツナビ
・SAISON CARD CUP 2021 [3/29] TOP|JFA|公益財団法人日本サッカー協会
おわりに
アルゼンチンとの親善試合の2試合。とてもいい強化試合になったのではないでしょうか。
2戦目は初戦の負けから、見事に修正してきましたね。これは正直、アルゼンチンのアウェーでのコンディションを考慮しても、思わぬ結果、それも嬉しい結果でしたね。
2点を決めた板倉、正確なCKでお膳立てした久保はもちろんですが、試合を通し田中が攻守に素晴らしかったですね。あと、サイドの相馬のプレーはは見ていて気持ちいいです。
この試合でアピールできた選手、できなかった選手、残りの強化試合も少ないようですが、どのようなメンバーが最終的に選ばれるかも気になるところですね。
開幕は7月22日からの予定です。