Howlin’ Wolf/ハウリン・ウルフ〜この時代にしてロッキン・ブルースとも言える迫力のアルバム

何はともあれ、一度聴いたら耳から離れない、その印象的なダミ声ですよね。
絞り出すように、歪んだ歌声、まさに吠えるような迫力のブルースがたまらない、ハウリン・ウルフで、今回のアルバムはこちら。

Howlin’ Wolf(ハウリン・ウルフ)

1962年発表の、チェスからの2枚目のアルバムですね。但し、手にしたのは、1984年再発の中古の輸入盤です。

収録されているのは、1957〜1961年にレコーディングされたもので、全12曲。
ジャケット写真にはロッキン・チェアとアコースティック・ギターが写っていて素朴な印象ですが、内容は、ゴリゴリのエレクトリック・ブルースですね。

収録曲では、ローリング・ストーンズがカバーする「The Red Rooster」やクリームで知られる「Spoonful」といったブルースの名曲が収録されてます。
その他にも「Who’s Been Talkin’」(ロバート・クレイがカバー)や「Wang Dang Doodle」、「Back Door Man」等、印象的な曲が並び、聴き応え十分です。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
バックではギターのヒューバート・サムリンが鋭い、切れのあるギターを聴かせてくれてます。
ヒューバート・サムリンとは1950年代中頃から、最期まで相棒だったようですね。
さらに、キーとなるのは、やっぱりウィリー・ディクスンでしょうか。
ベースはもちろんですが、ほとんどの曲を手がけてます。

それらの曲は、普通に演奏すると結構モダンでシャレた曲調なんでしょうが、ハウリン・ウルフの荒々しい歌声にかかると、唯一無二の実に迫力のブルースとなりますね。

ハウリン・ウルフは1910年ミシシッピ生まれで、メンフィスを拠点に音楽活動を初めて、1952年にシカゴへ移ってます。

デルタから始まるそのディープなブルースは、エレクトリックのバンド・サウンドをバックに激しく吠えていて、この時代にして、ロッキン・ブルースとも言える強烈さですね。

このアルバムもまた名盤で、かなりのお気に入りです。
ハウリン・ウルフは1976年に満65歳で他界しています。


 
 

※Amazon.co.jpのアソシエイトプログラムでCDを紹介していますが、もちろん記事中の所有のものとは同じものではないのでご了承願います。
ちなみに左のCDは「モーニン・イン・ザ・ムーンライト」と今回の「ハウリン・ウルフ」のカップリングですね。

◆iTunes StoreでHowlin’ Wolfをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.3.20)

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