中学生の頃は、当時、皆がそうであったようにラジオが非常に重要な音楽の情報源でした。
ある時、そのラジオで耳にした、聞いたことのないバンド名に聴いたことのない曲。それが妙に格好良くて耳に残っていました。
そのバンドが「ダイアー・ストレイツ」、曲はもちろん「悲しきサルタン」。
しかも、このバンドがデビューしたばかりということを知り、当時それまでは、有名なギタリストやバンドの過去の名盤を必死に追いかけて聴いていたので、初めて新しいバンドのデビューアルバムを新譜のタイミングで購入することになったのが、このアルバムでした。
「ダイアー・ストレイツ」(Dire Straits)
発表は1978年。アルバムの邦題も「悲しきサルタン」ですね。
ただし、買ったアルバムは、今野雄二さんのライナーノーツによると、元々「ショック!」という邦題で出されていたものを即刻廃盤にして、1979年にオリジナル・タイトルで発売し直したものだそうです。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。ロンドンで結成されていますが、音は実にアメリカ的に聴こえ、シンプルなバンド・サウンドと声を張り上げないマーク・ノップラーの味のある気だるいボーカル、そして何よりそのマーク・ノップラーの指弾きによる独特なクリアで鋭いギターがものすごく格好よくて、すぐに気に入ってしまいました。
大ヒット曲の「悲しきサルタン」だけではなく、「水辺へ」や「セッティング・ミー・アップ」など、どの曲もバンドとその中心のマーク・ノップラーの魅力たっぷりで、新しくはなかったのですが、何とも味のあるサウンドだったんですよね。
今野雄二さんのライナーノーツには、J.J.ケイルやライ・クーダーと比較される……、と書かれていて、この時はまだ二人ともよく知らなかったのですが、後になって、なるほどと思う所が結構あります。
J.J.ケイルとライ・クーダーもその後よく聴きましたので、そのうちに。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
◆iTunes StoreでDire Straits (Remastered) – ダイアー・ストレイツをチェックする。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.3.9)