サッカー女子アジアカップ2018 グループステージ 日本女子代表なでしこジャパン対オーストラリア女子代表 テレビ観戦記(2018.4.13)

来年の女子ワールドカップの最終予選も兼ねた「AFC女子アジアカップ ヨルダン 2018」のグループステージ最終戦。2試合目で韓国と引き分けたなでしこジャパンのワールドカップ出場がかかった今日の対戦相手は、現在、アジアNo.1の実力の強敵オーストラリアです。

日本女子代表なでしこジャパン対オーストラリア女子代表

キックオフ:2018年4月13日(金) 22:45(日本時間)
試合会場:アンマン インターナショナルスタジアム

現在1勝1分勝ち点4のなでしこは、オーストラリアと勝ち点で並ぶも、得失点差で劣っています。また、勝ち点2の韓国は今日のベトナムとの試合に勝利すると思うので、今日のなでしこは最低でも引き分け以上が必要です(※勝ち点が並んだ場合は該当チーム同士の対戦成績が反映されます)。

つまり、勝てば文句なしで、得点して引き分ければ準決勝進出とW杯出場が決まります。負けはもちろん、スコアレスの引き分けだと準決勝進出を逃し、ワールドカップ出場をかけて5位決定戦に回る可能性が高いということです(韓国のスコアにもよります)。

ただ、今日の対戦相手のオーストラリアは今や世界トップクラスの実力なので、難しい試合になりそうです。 

先発メンバー

GK 山下杏也加
DF 清水梨紗/熊谷紗希/市瀬菜々/鮫島彩
MF 阪口夢穂/宇津木瑠美
MF 中島依美/長谷川唯
FW 岩渕真奈/菅澤優衣香

いよいよ宇津木が先発で起用されましたね。

試合観戦記

序盤から、オーストラリアのフィジカルを生かした積極的なプレーにやはり押され気味ですね。
けど、この試合、なでしこも動きがよく、オーストラリアの動きについて行ってます。

しかし、前半14分にサイドを一気に上がられて、グラウンダーのクロスの合わせられそうな危ないシーンがありました。ここはDF陣が防ぎましたが、スピードも脅威ですね。

その後、オーストラリアの前線からのプレスが厳しくて、なでしこがボールを持っても前に運べませんね。ほぼ自陣でゲームが進むという、我慢の時間帯が続きます。

さらに、自陣でボールをつなごうとしても寄せが早く、パスを出すスペースを見つける前にボールを奪われてますね。

圧倒的に攻め込まれている時間帯をなんとか凌いでいると、前半30分過ぎから、なでしこもボールを回せるようになってきて、徐々に攻撃の形ができてきます。どうやらオーストラリアの勢いが少し落ちましたかね。

序盤からオーストラリアの圧力に思うようにプレーをさせてもらってなかった長谷川が、かなり自由に動き回れるようになって、チャンスに絡めるようになってきました。

このまま前半はピンチを凌いで、0—0のスコアレスドローで折り返します。

ただ、前半を振り返ってみると、ゴール前の決定的なシーンはそれほど作られてなかったので、守備は集中できてましたね。

いや〜、どんな形でもいいので、1点が欲しいですね。

後半開始からのメンバー交代はありません。

前半の終盤同様、後半に入ってもなでしこは集中した守備でオーストラリアの圧力をかわしつつ、リズムよくボールを前に運べてます。いい感じです。

お互いに攻め手がない状況で時間が経過して行きますが、前半序盤と違って内容は互角で、なでしこにも十分チャンスがありあそうです。

すると後半18分、岩渕からのスルーパスに抜け出した長谷川からの折り返しに、中央でフリーに走り込んだ阪口がダイレクトで丁寧に合わせて、なでしこ先制ゴーーーーール!!

いや〜、見事な連携でしたね。待望の先制点で、これで一気になでしこが有利になりました。

しかし、このままではオーストラリアの方がグループ3位になるということで、ギアを上げてきて、なでしこの苦しい時間帯になってきます。ここはなんとか耐えてもらいたい。

なでしこはこの時間も攻守の切り替えが早く、各選手よく走ってます。

ただ、選手も疲れが見える頃なので、選手交代も気になるところです。ちょっと菅澤にボールが収まらなくなってますね。

後半35分、相手選手と接触した際に足を踏まれた長谷川がピッチに倒れ、結局、数分プレーをした後に交代します。
長谷川→MF増矢理花(後半37分)

このまま逃げ切りたいなでしこでしたが、後半41分、ゴール前に送られたシュート性のボールを相手選手と競り合ったGK山下がボールを弾いたところを詰められてゴールを許し、1—1と追いつかれます。

う〜ん、相手選手のGK山下へのファールにも見えましたが、ここは山下ががっちりキャッチしたかったですね。もったいない。

1—1となったところで、ゲームはペースダウンして、両チームが様子見になります。

残り4分、このままいくと、オーストラリアが1位、なでしこが2位通過となるので、これはお互いに無理をせず引き分け狙いになっているようですね。なでしこがバックラインでボールをひたすら回し、オーストラリアもボールを奪いにきません。

これもサッカーですね。個人的には全然OKだと思います。無理をする必要が全くないのですからね。現実的な戦術です。

アディショナルタイムの2分もこのままの状況が続き、結局、試合は1—1の引き分けで終了。

なでしこジャパンは、グループ2位でワールドカップ出場権獲得と準決勝進出を決めました。おめでとうございます!!

おわりに

最後の失点はもったいなかったですが、今日の試合は強敵オーストラリア相手に、かなりいい内容だったのではないでしょうか。

ここまでの新生なでしこ道のりは、不安要素もなかりあって、この大会で結果がでるのかも心配されましたが、粘って粘っての準決勝進出は、なんだかかつてのなでしこを見るようでしたね。

この試合、バランスを崩したくなかったのか、選手交代を2枠残しましたが、個人的には終盤に川澄を入れて、ゲームを落ち着かせるのもありかと思いました。

グループリーグ3試合を見ていて、若いDF市瀬の成長が素晴らしいですね。正直、最近の試合などを見ていて、ちょっと不安だったのですが、高い集中力と読みでピンチを防いでました。そして、同じく若手のSB清水の攻守に積極的で豊富な運動量も魅力でした。

あとは、ミスは見られるものの、なんだかんだ言って岩渕の運動量と足元の技術は大きな武器ですね。

さて、ワールドカップ出場を決めたなでしこは、4月17日(火)に準決勝で中国女子代表と対戦します。

ここまできたら、この勢いで優勝を勝ち取ってもらいたいですね。

※参考:サッカー日本代表 – 日本女子vs.オーストラリア女子 -テキスト速報 – スポーツナビ

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