サッカー女子ワールドカップフランス2019【決勝トーナメント1回戦】 日本女子代表なでしこジャパン対オランダ女子代表 テレビ観戦記(2019.6.26)

サッカー女子ワールドカップフランス2019もいよいよ決勝トーナメント
なでしこジャパンのベスト16での対戦相手は、強豪オランダ女子代表です。

日本女子代表なでしこジャパン対オランダ女子代表

キックオフ:2019年6月26日(水) 4:00(日本時間)
試合会場:ロアゾン パルク

近年は欧州の各国が実力をつけてきた女子サッカーで、FIFAランキングは日本の7位に対してオランダは8位ですが、2017年の欧州女子選手権で優勝し、今大会もグループステージ3戦全勝と絶好調です。

先発メンバー

GK 山下杏也加
DF 清水梨紗/熊谷紗希/市瀬菜々/鮫島彩
MF 中島依美/三浦成美/杉田妃和/長谷川唯
FW 岩渕真奈/菅澤優衣香

長谷川がスタメンに復帰してますね。

オランダの前線の3トップがスピード、パワー、技術が備わって強力なので、守備がポイントでしょうか。
なでしこはグループステージを1勝1敗1分のグループ2位通過で、必ずしもいい内容ではなかったですが、まずは粘り強い守備から、しっかりチャンスをものにしてもらいたいですね。

試合観戦記

立ち上がりのなでしこは集中してますね。ボールをしっかり繋げてます。しかし前半5分、いきなり左サイドをかけ上がられ、クロスをファーで合わせられるというピンチ。やっぱり、あっという間にカウンターを食らいますね。

その後も、なでしこのパスが狙われていて、オランダのカウンターにひやりとするシーンも見られます。

すると前半17、オランダのCKでニアでスラすように足で合わせられゴール!オランダが、早くも先制です。これは上手く合わせられましたね。

前半19分すぎ、なでしこは前線のパスワークから菅澤がシュートを放つもののこれはポスト。ただ、これはいい攻撃でしたが、その後はオランダの出足が早くて、なでしこはなかなかパスを前線までつなぐことができませんね。

いや〜、なかなか攻撃の形が作れず、シュートまでもっていけません。時折、長いボールからのオランダのカウンターが発動してますが、それは守備が上手く対応してます。

前半43分、左サイドの杉田から中央の菅澤にパスが渡り、菅澤の落としに岩渕が見事なターンでDFをかわしてゴール前にスルーパスを出すと、抜け出した長谷川がGKを見て冷静に右足でシュートを放ってゴーール!!

なでしこ、素晴らしい連携で、前半のうちに追いつきました。
長谷川のシュートも落ち着いてましたが、その前の岩渕のターンとスルーパスが見事でした。

直後の前半45分に、なでしこDF陣がゴール前でかわされてシュートまで持っていかれるも、これはGK山下の正面で助かりました。

前半はこのまま1-1で折り返します。

後半開始からの選手交代はありません。

後半立ち上がりは、ややオランダが押し込む展開でしたが、この時間帯を耐えると、オランダがパスの出しどころがなくなってきて、次第に試合の主導権はなでしこに。

後半19分の中島のミドル、後半26分の岩渕のヒールからの長谷川のシュートなど、少しずつチャンスを作り出しています。

後半27分、中島→MF 籾木結花

後半31分、籾木から浮き玉スルーパスに岩渕がDF裏に抜け出し、ペナルティエリア右まで持ち込んでシュートを放つも角度ななくてゴール右。
後半34分には、右から杉田がパス交換でペナルティエリア右に入ってシュートを放つもこれはクロスバー。

完全になでしこの時間帯で、後半35分には長谷川のクロスをファーで菅澤が折り返したボールはDFにあたるものの、そのこぼれ球を中央で籾木が拾って、上手くDFをかわしてシュートを放つが、これはGKのファインセーブに防がれます。う〜ん、惜しい。

後半37分、籾木から右サイドを駆け上がってきた三浦にパスを出し、三浦がシュートを放つもこれは枠の上。
いや〜決められませんね。

次々と訪れる決定機を逃し続けていたなでしこは、後半43分、オランダの久しぶりの攻撃にゴール前までボールを運ばれ、シュートを放たれると、これがブロックに入った熊谷の手にあたりPKの判定。

う〜ん、ビデオを見てもハンドですね。VARの結果も変わらず。これをきっちり決められてオランダが勝ち越しです。
なんとも厳しい状況になってしまいましたね。

後半46分、岩渕→MF 宝田沙織

最後のなでしこのCKもオランダの身体を張った守りに防がれ、結局、試合はこのまま1-2で終了。

日本女子代表なでしこジャパンは、ベスト16での敗戦となりました。

おわりに

後半は圧倒的に攻め続けていたなでしこですが、試合終了間際の痛恨のPKで、なんとも悔しい敗戦となってしまい、なでしこのワールドカップフランス2019は、ベスト16で終了となりました。

ハンドをしてしまった熊谷選手は、、北海道札幌出身ということもあって、特に応援しているのですが、辛い結果になってしまいましたね。キャプテンということで、責任感も強いでしょうし…

しかし、結果ですからね。なにより、点を取れなかったという事実。あれだけの決定機を逃し続けると、こういう結果になるというのは、サッカーでよく言われる、そして、実際によくあることですよね。そして、それがこの試合で起こってしまった、ということです。

爆発的なスピードやパワーのないなでしこが、今のサッカーからさらに上を目指すには、あたりまえですが、もっともっと技術と連携を高める必要があるということでしょうね。

ただ、近年の欧州の女子サッカーの進化を見ていると、なでしこが以前のように常に世界のトップの近いところで結果を残すのは、かなり難しい状況になっているのは、間違いないですね。

決定力というのは、なでしこに限らず永遠の課題ですが、個人的にはボランチの選手の育成かな。まあ、サイドの選手でもいいのですが、ゲームの流れをコントロールできる選手、攻守に視野を広く持てる選手。澤さんや宮間さんはあまりに偉大でしたが、それでも世界と戦うには、やはり後継者が必要なのではないでしょうかね。

何はともあれ、決勝トーナメントに進み、そのオランダ戦で対等に戦ったわけですから、もちろん、悔しさと反省点は多々ありますが、今後の東京五輪などに向けて、若い選手たちも多いですし、悲観する内容ではないと思います(過去の戦歴が偉大すぎますからね)。

今後のなでしこにも注目して、活躍を楽しみにしたいと思います。

※参考:サッカー代表 – オランダ女子vs.日本女子 -テキスト速報 – スポーツナビ

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